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付き合い始めても特に生活は大きく変わらなかった。
とりあえず翔太は舞台期間中だし、私にも仕事がある。
これが大人の付き合いというものなのか、付き合い始めた日からちょうど1週間経つがあの日から会うことは出来ていない。
ただひとつ変わったことといえば、
｢私と北斗、Aと翔太くんの復縁を祝しまして！かんぱーい！｣
千佳と北斗くんも無事によりを戻せたということ。
また付き合い始める時の北斗くんの言葉に最も多く用いられたのは、"かっこ悪いけど、"だそう。
詳しく聞こうとするとのろけ始めてお話にならないから情報はそれしかない。
｢いやー、それにしても翔太くんとAのより戻すスピードの早さ！？神がかってるね！｣
お酒の回った千佳はべらべらと話す。
｢だって、翔太のこと好きって全然気が付かなかったんだもん。｣
｢そこだよね！そこが理解出来ない。他人の私だって、Aが翔太くんのこと好きなのは分かってたもん。｣
｢だったら言ってよ！｣
｢言ったって、幼馴染みだからだよって言って耳を貸さなかったのはどこの誰ー｣
｢はい、失礼いたしました。｣
そんなことを話していると、携帯が光る。
"お母さん"
｢あ、お母さんから電話だ。ちょっと出てくるね。｣
そう言って居酒屋の仕切りを抜けて外に出る。
｢もしもしお母さん？｣
"ちょっと、A。最近連絡もよこさないで何してんの？"
｢あー、ごめん、仕事忙しくて。｣
"夏にはあんた25歳になるのよ？仕事ばっかりじゃなくて…"
｢彼氏ならいるから！安心して！｣
お母さんの言いそうなことを先回りして答える。
"へぇーどんな人？結婚は？"
私のお母さんは27で結婚して28で私を生んでいる。
お母さんの考える結婚適齢期はもう今頃なのかもしれない。
｢結婚は多分しないよ？｣
"結婚考えられないような人と付き合ってるの？時間の無駄だから辞めときなさいよ〜"
｢翔太だよ。｣
"え、まだ翔太くんと付き合ってんの？"
｢まぁ、ずっとではないけどね。｣
"翔太くんがいい人なのはわかるけど、将来の安定とか考えて人と付き合いなさいね？翔太くん今は元気だけどいつお仕事で…"
｢わかったから。おやすみ。｣
耳を塞ぎたくなり思わず電話を切った。
もうだいぶ暖かくなってきた風が頬をかすめる。
今が良くても将来が、と考えるのは親心としては当然なのだろうが、少し翔太のことを蔑まれた気がして苛立った。
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おおぽす(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2019年12月3日 7時) (
レス) id: ede62991bc (このIDを非表示/違反報告)
kmgapsy03(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月17日 5時) (レス) id: 70d4c7f329 (このIDを非表示/違反報告)
tvaaasn(プロフ) - とても面白かったです！！更新待ってます！！！！！！ (2019年3月15日 1時) (レス) id: 3e53db3141 (このIDを非表示/違反報告)
__st.(プロフ) - 最近、一気に読ませていただきました。ぜひまた続きを読みたいです！ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 9b52a255d5 (このIDを非表示/違反報告)
hikari - いつも楽しみにしています。しばらくお忙しくされてるのでしょうか？またお時間あれば更新してもらえると嬉しいです！この小説が１番大好きな作品です。これからも楽しみにしています！ (2016年7月12日 20時) (レス) id: 7f4caa4992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M(-_^) | 作成日時：2016年3月2日 19時
