18 ページ18
あの日から執着というものについて深く考えるようになった。
執着の存在はいいものなのだろうか。
お互いが前に進むにあたって、邪魔なものなのではないだろうか。
その執着心を少しでも減らすには、まず、同居をやめることが1番いい方法だとわかっていた。
けれど、一度口に出してしまったら、二度と戻れないような気がしたのだ。
翔太がいない生活なんて考えられなくて、考えたくもなくて。
そんな無限に続くループだ。
やっぱり私の居場所は翔太だった。
"執着か…"
"だったら別居っていう言い方じゃなくて、家出っていうのはどう?"
開いているトーク画面は宮舘さんとのものだ。
あの日、2人の様子がなんとなくおかしいことには気がついていて、きちんと話してほしいと言われたのがきっかけだった。
"家出って笑
もう23歳ですよ笑"
そう返すと少し時間をおいてから通知音がした。
"俺の家来る?"
"実は2ヶ月前から一人暮らし始めてるんだ。"
驚きすぎて二回読み返した。
そしてベッドに倒していた身体を起こして深呼吸をした。
"本気ですか?"
先に言っておくが、私たちは付き合っているわけでもなんでもない。
"いきなり気合を入れてじゃなくて、少しずつ移動みたいな?"
鼓動が早くなるのを感じた。
翔太の時とは違う、なんだか軽快な鼓動だ。
"ま、考えておいて。とりあえず、またデートしよう。"
そうして、また会う約束を取り付けた。
205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M(-_^)(プロフ) - るりさん» コメント嬉しいです!ありがとうございます!私も正直どうしよう…ってなってます笑雑にならないように話を集結させられるといいなと思ってます笑 (2016年1月21日 17時) (レス) id: 797071de89 (このIDを非表示/違反報告)
るり - すごく続きが気になります!渡辺くん大好きなのでくっついて欲しいけどももどかしい笑。 (2016年1月21日 1時) (レス) id: 8f50ccf5d4 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる*(プロフ) - すのの小説あまり無いのですごく嬉しいです!更新楽しみにしています!がんばってください( ´∪` ) (2016年1月4日 19時) (レス) id: dc5f2b8521 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M(-_^) | 作成日時:2015年12月1日 2時