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『えっ、雪？』
外に出ると、
昨日よりも冷たく湿った風が吹いていて
空からはらはらと白い粉雪が舞っていた
何年振りかのホワイトクリスマス
ﾃﾋｮﾝ｢あ！A！｣
私を呼び掛ける彼の声
ぐるぐる巻きのマフラーに埋めていた
テヒョンの赤くなった鼻がひょこっと現れる
『テヒョン？え？
家で待ってたんじゃなかったの？』
ﾃﾋｮﾝ｢いやさー、
ケーキ取りに行ってから一回帰ったんだけど
なんかそわそわしちゃってw
待ちきれなくて迎えに来ちゃったーw｣
にひっと四角くなった口からは白い息
それだけでも今日の寒さがわかる
ﾃﾋｮﾝ｢はぁー、会いたかった｣
一緒に暮らす私たちには変なセリフなんだけど
あまり違和感を感じないのは
テヒョンが一緒に過ごす時間のその時その時を
いつもいつでも大事にしているからだと思う
『待たせてごめんね？』
ﾃﾋｮﾝ｢全然待ってないって｣
『･･･もう、またそれ？』
ﾃﾋｮﾝ｢ホントの事だよ？
Aを待つ時間が苦だなんて
俺は一度も思ったことないんだから｣
本当は冷たいはずなのに
ポケットに入れていた彼のじんわり手は暖かい
その手は私の左手をそっと握ると、
ﾃﾋｮﾝ｢ねぇ？今日はさ、
ちょっと遠回りしない？｣
マフラーに埋まった首が少し傾く
『え？』
ﾃﾋｮﾝ｢いいじゃん、だめ？｣
『いいけど･･･』
昔･･･これと同じやり取りを･･した気がする
“ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢ちょっと遠回りしない？｣”
“『え？』”
“ｼﾞｮﾝｸﾞｸ｢いいじゃん、だめ？｣”
“『いいけど･･･』”
もっと暖かくて、まだ夕暮れ前で、
クリスマスがまだ全然遠かった時の
テヒョンじゃない人との記憶だ
それが戻ってこないように頭を軽く振ると
テヒョンは不思議そうな声を出す
ﾃﾋｮﾝ｢･･･A？
遠回りやだ？帰りたい？｣
『え･･あ、ごめん、
ううん、そうじゃないよ』
ﾃﾋｮﾝ｢そう？｣
『うん』
ﾃﾋｮﾝ｢よかった！じゃあ行こうよ｣
そのまま私の手を引くテヒョンについていくと
夜空を彩るイルミネーションが
少し遠くに見える場所に辿り着いていたんだ
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87 - 最近この話を読んだ者です。本当に感動しました！グクとのカレカノ編みたいなのも読んでみたいです！ (2018年7月8日 9時) (
レス) id: be50aff81b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - テテペンです！感動しました！！でも、テテがなんかかわいそうな気がしましたw (2017年10月27日 1時) (レス) id: 394e8470e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - みんちさん» ありがたいコメントをありがとうございます！私なんぞにお優しいお言葉を下さり、感激で胸が･･･うっうっTT 完全な素人作品ですがお気に召していただけて光栄です！またみんちさんに読んでいただけるようなお話を書きたいです！ (2016年11月16日 11時) (レス) id: 343f35885f (このIDを非表示/違反報告)
みんち(プロフ) - ちゃいさん是非小説家になりましょう！wwww 本当に感動作品です！素敵なお話でした (2016年11月15日 18時) (レス) id: fce98acc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - lunaさん» いつもコメント本当にありがとうございます！こうして励ましのお言葉いただけて毎回の如く泣いてますTT 生意気ジョングクの時の事も覚えてていただけて嬉しいですー！また楽しんでいただけるお話をこれからも頑張ってお届けします(まずは修行ですかね) (2016年5月16日 17時) (レス) id: c01c8f472f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2016年2月6日 0時
