タイムチェーン -JK&TH- ３

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■ﾃﾋｮﾝside



今日はクリスマス



「ありがとございました！」


ﾃﾋｮﾝ｢こちらこそー｣



仕事で忙しい彼女と違って
俺はもう冬休みに入ってるからお休みで
夜、Aと一緒に食べるケーキを取りに来た



ﾃﾋｮﾝ｢♪｣


「あっ、お客様っ
　そちらのケーキは崩れやすいので
　そっとお持ち帰り下さいね 汗｣


ﾃﾋｮﾝ｢あっ、はーい｣



やべぇやべぇ
もうちょっとで箱ごと振り回すところだった



まだ16時だというのにすでに暗がかる空



イルミネーションを纏う街並みは
クリスマスに華やいでいて
弱くなりそうな自分の気持ちを
少しだけ後押ししてくれるような気がするんだ



俺はどこにも行かない
Aの元から離れない、絶対に



だから･･
クリスマスの今日、



「いらっしゃいませ｣


俺は、Aに言う、



「お客様、何かお探しですか？」


ﾃﾋｮﾝ｢あ、えーっと･･･指輪を｣



“この先ずっと、俺といて下さい”･･･って



ﾃﾋｮﾝ｢彼女に･･そのっ
　プロポーズしたいので、
　婚約指輪下さい、すごく、可愛いやつを｣



彼女の“今”だけじゃなくて
彼女の“未来”がどうしても欲しい



「こちらはいかがですか？」


ﾃﾋｮﾝ｢･･ぁ、かわいっすね｣



細いプラチナリングに小さく輝く石


Aの細い指にとてもよく似合いそう



ﾃﾋｮﾝ｢それにします｣


「かしこまりました
　では、ご用意いたしますね」



受け取ってくれるかな



「喜んで下さるといいですね、未来の奥様が」


ﾃﾋｮﾝ｢･･･はは、そうっすね｣


「素敵なクリスマスを」



どうかこの石が

彼女の指を、手を、
そして俺たちの未来を、輝かせてくれますように



ﾃﾋｮﾝ｢やべ、緊張する｣



そう強く願いを込める

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