13話 ページ16
「えっ……？」
あたしの目の前に立ちはだかる瑠華。今、こいつなんて言った……！？
「あら、聞こえなかったかしら？」
強調した様に瑠華はあたしに言ってくる。
「貴方の会社は倒産したのよ」
可哀想ねぇ、と言った後にキャハハ！！と高笑いをする瑠華。あたしは呆然としていた。
あたしの誇りの会社が、倒産……？
なんで、なんでなんでなんで
「そ、そんなの嘘よっ」
「嘘じゃないわ。それに、貴方の両親は多額の借金を負い、無理心中したらしいわぁ、可哀想かわいそう」
心臓のバックバクが止まらない。どうして、無理心中って事は、あたしの親はもう……いないの？
「全部嘘よっ、いつの日かあたしは女王になるの！」
瑠華はため息を付く。そうやってまた、あたしを馬鹿にしようとしてるんでしょ……！！
涙をこらえて、彼女に背を向ける。
分かってる。あたしが負けだって、分かってる。
「────退学、するわ」
桜国の人専用の昇降口まで歩いて行く。すると、「待ちなさい」と瑠華が喋った。
「何？まだ何か用があるの？」
「私の可愛い侍女に、離れてほしくないわ。それに、大輔を手に入れて無いじゃない」
諦めたのよ──喉まで出かかったセリフを飲み込む。あの時の赤面を覚えておくしかない。
あたしを愛してくれる人は、いないのだから。
「桜国の人に、退学は通用しないわ」
がばりと振り返る。彼女の顔は、余りにも美しくて、そして醜くて、怖かった。
「魔女は魔女として、土曜日──つまり四日後まで貴方は強制的に桜国の者なの」
退学は通用しない。
それは周りよりとても有利な制度だった。
でも今は違う。
あたしはこの学院を出たいの。消えたいの。
それなのに、ここのルールで消せない──軽い気持ちで桜国に入った自分を殴りたくなった。
「さぁ、私の可愛らしい侍女サァン？」
顔の近くにずかずかと歩み寄る瑠華。
「四日後の裁判、楽しみね♪」
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水彩さん(プロフ) - 新垣好き。顔面も性格もめっちゃくちゃ好み。白髪に赤い目はマジで最強だと思う。無気力に目を細めてるの可愛い。 (2023年2月5日 16時) (
レス) id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
♡may♡ - 智子ちゃんなに考えてるか分からなくて怖い笑（でもそこが良い） 北桜姉妹好きだ〜〜 (2023年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 36194cd75e (このIDを非表示/違反報告)
JJ(プロフ) - めっちゃ面白い！大好きな作品です みんなキャラが立ってるし、設定も凝ってて何度も読み返したくなります！主人公のカリスマ悪女っぷりが最高💖占ツクにこういうオリジナル作品もっと増えてほしい⋯⋯ 推しは瑠華様、美春さん、姫香ちゃんです！ (2023年2月4日 17時) (レス) id: 4ba4d42a9b (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 面白かったです！！ (2022年1月10日 13時) (レス) id: 7670bcb048 (このIDを非表示/違反報告)
ただの森(プロフ) - ららちゃんがすこ・・・（（（ (2019年3月22日 17時) (レス) id: e652f182c4 (このIDを非表示/違反報告)
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