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9話 ページ12

「ぐすっ……」

机に突っ伏す姫香の姿は良い笑い者だった。
周りの人はくすくすと笑いながら、彼女を貶す。

「あいつ女王様の座を奪うだってよ、おっかし〜、それに姫様をお怪我させたとか」
「うわうわ、最低〜〜」

私、瑠華は椅子に座りながら、彼女に話を聞く。笑いそうな口を押さえながら。

「何があったのよ、姫香」

「貴方の会社があたしの会社と関係を切ったの!だからあたしの会社、ヤバイの……」

「まあ、可哀想に」

悲劇のヒロインぶってるのはバレてるのよ。涙目で私に怒りをぶつけてるのは分かるけど。

「あたし達、どうすればいいの……このままだと、Bランクまで下がっちゃうっ」

「それで良いと思うわ。貴方はB、いやCランクにいてもおかしくない人だもの」

「何ですって!?未来の女王のあたしに、なんて口を聞くのよ!!」

机をバンッと叩き、泣きながら去って行く姫香の姿はあまりにも哀れな物だった。

「さて」

彼女のいない所でネタバラシをしましょうか。
私は全員を注目させた。

「皆さん、【魔女】制度をご存知で?」

全員は首を横に振る。まあ、そうでしょうね。私は指をパチンッと鳴らし、美春を呼んだ。

「私も魔女制度を知らないなんて、無力でしたが、今は大丈夫です、女王様」

「ええ、黒板に【魔女】について書いてくれないかしら。説明したいのよ」

桜国の女子二人を見れて鼻血を出す人が何人かいたのだが、取り敢えず無視した。


「月雪さんは魔女になろうとしているのよ」

驚愕の声が次々と上がる。そして、一人のSランクの人が手を挙げた。

「あの……二つあって、まず女王裁判についてはどんな罰が?また、無罪は?」

「無罪なんか無いわ。少なくても2ランクダウンか、退学になるわ」

「じゃあ、次は桜国に他の人が入って来て迷惑では無いのですか?」

「それも大丈夫よ。迷惑だから女王裁判をやるのよ、こんな制度早くやめたいわね」


「しっかし、月雪は生贄よりもやばいな」

チャイムの音と共に呟かれたその一言は、空気の中に消えてしまった。

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水彩さん(プロフ) - 新垣好き。顔面も性格もめっちゃくちゃ好み。白髪に赤い目はマジで最強だと思う。無気力に目を細めてるの可愛い。 (2023年2月5日 16時) (レス) id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
♡may♡ - 智子ちゃんなに考えてるか分からなくて怖い笑(でもそこが良い) 北桜姉妹好きだ〜〜 (2023年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 36194cd75e (このIDを非表示/違反報告)
JJ(プロフ) - めっちゃ面白い!大好きな作品です みんなキャラが立ってるし、設定も凝ってて何度も読み返したくなります!主人公のカリスマ悪女っぷりが最高💖占ツクにこういうオリジナル作品もっと増えてほしい⋯⋯ 推しは瑠華様、美春さん、姫香ちゃんです! (2023年2月4日 17時) (レス) id: 4ba4d42a9b (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!! (2022年1月10日 13時) (レス) id: 7670bcb048 (このIDを非表示/違反報告)
ただの森(プロフ) - ららちゃんがすこ・・・((( (2019年3月22日 17時) (レス) id: e652f182c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるやん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年2月24日 18時

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