明 ページ31
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『……、…ん』
ベッドの上で目が覚めた。外は暗い。長い時間気を失ってたみたい…………
外が、暗い
急いで起き上がる。
自分の手が見える。白い布団が見える。
傍に水が置いてあるのが見える。
全部、見える。
『…よ、…よかった……』
安心して力が抜けた。
起き上がると、やっぱり少し首が痛むけど、
それ以外は特に怪我はない。
あれは何だったんだろう。やっぱり怖すぎて目の前が真っ白になったのかな…
でもとりあえず、早く2人に謝らないと…！
たくさん迷惑をかけてしまった…ほんと、情けない
部屋を出る。店の奥の部屋だったらしく、バーの方はまだ明るい。
ちらりと覗けば、気配がしたのかレイリーさんが直ぐに気がついた
「！目が覚めたのか」
「あら、もう大丈夫なの？」
『はい、お陰様で…本当にすみませんでした』
深々と頭を下げると、頭をあげなさい、と優しい声が聞こえた。
「謝る必要なんてない。それより、座りなさい。無理をしてはいけないよ」
『っ…ありがとうございます』
その優しさに、思わず涙が出そうになる
私は誰かに怒られた時より、その後優しくされた方が泣いてしまう。
自分はなんて惨めなんだと、思い知らされる気がして
「ちょっと待ってて、今温かい飲み物を作るから」
『何から何まで…ありがとうございます』
「体調はもう大丈夫なのかい？」
『はい、…首はちょっと痛いですけど、このくらい、平気です』
「少しこっちを見てご覧」
『…？はい』
レイリーさんの方を見る。
彼はじっと私の目を見て、真剣な顔。
…超、かっこいい。
この期に及んでまだ言うか！と自分でも思うけど、かっこいい人はいつだってかっこいいのよ！！
「目は…見えてるみたいだな。顔が赤いぞ」
『いﾞ、嘘！？』
「はは、冗談だ。その位の元気があるなら大丈夫だな」
私にカマかけて楽しそうなレイリーさん。
…完全にやられた。私がレイリーさんをかっこいいと思ってるの分かってやってるな…
「…冗談は置いておいて…。あの時、どんな状況だったのか、詳しく教えてくれないか？」
『あ……はい、…私がお店に戻ろうとした時…』
私は経緯を説明した。
海賊が店を襲うところに出くわしたこと。
喧嘩を吹っかけられて逃げようとしたこと。
＿＿突然目の前が、真っ白になったこと。
全てを説明してもなお、そうなった理由は誰も分からなかった。
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レモン - めちゃくちゃ面白いです⭐️レイリーさんめっちゃイケメンなんですけど！！ (11月20日 14時) (
レス) @page48 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - ゲンコツが面白すぎる🤣 (2022年5月2日 2時) (レス) @page41 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうゆ | 作成日時：2021年6月29日 22時
