�爐�話�� ページ14
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『な、なんですかここ…』
「んー？まぁ、軍艦の部屋なんてこんなもんよ」
座って座って、と促されるまま腰をかける。
連れてこられた部屋は、まるで取調室のようだった。
大きな机で向かい合うような感じ。
電球は辛うじて点いているけど、時々チカチカと点滅する。
あんまり使われてない部屋なんじゃないか？
…え、私なんか悪いことしたっけ？
「まーまー、緊張しなくていいからさ、ちょっとおれと話そうよ」
『え、まぁ…はい…？』
「そういや、出身は何処なんだっけ？」
『出身、ですか』
どうしよう。なんて答えるのが正解なんだろう
さっきまではフレンドリーな雰囲気だったのに
なんか怖いな。
『イーストブルーです』
咄嗟にでた嘘。間は開けてない、大丈夫
日本だって東だし、何もかも違うわけじゃない
「ふぅーん、イーストブルーね…ここまでどうやって？」
『まぁ、誰かの船に乗せてもらったりして…』
「海賊に？」
『いや、商船です』
「よくそれだけでここまで来れたね」
『ほんとですよね〜、運いい方なんで！はは』
思わず乾いた笑いが零れる。微塵も面白いと思ってないのに
じわりと脂汗が滲む
「んで、家族は？イーストブルーに？」
『あ〜はい、そうです。イーストブルーのちっちゃい島に！両親と姉が』
「Aちゃんだけ離れて暮らしてんの。家族、心配するでしょ？」
『まぁ、もう心配されるような歳じゃないんで！』
「そっかァ…ところで、随分遠いとこから来たみてェだけど、ソレ。新品だろ？」
『あぁ、このリュックですか？新品ですよ！前のやつは壊れかけてたんで、次の島で買い換えようって決めてたんです』
「ヘェ、そりゃいいな」
どんな答えを求められているのか全く分からない
まるで就職面接。目を逸らしたら終了だ
「デカさにしちゃ軽そうだけど？」
『あ〜まぁそうですね。大きさは今後のためというか…まぁ中はペンとかメモ用紙とか…あと、本とお金ですかね〜』
中身を自分から見せて言葉にしていく。
何かを疑われている時はうってつけだ。
もちろんスマホとか、向こうの世界で使ってたものは見せない。大きなポケットがあるリュックでよかった。
「それだけで旅してんの？」
『まぁ、人探してるだけなんで…生活には全然困ってないです！』
精一杯の笑顔。
拝啓 お父さん、お母さん
私はトリップ1日目で生命の危機を感じています。
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レモン - めちゃくちゃ面白いです⭐️レイリーさんめっちゃイケメンなんですけど！！ (11月20日 14時) (
レス) @page48 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - ゲンコツが面白すぎる🤣 (2022年5月2日 2時) (レス) @page41 id: 9db3f9f6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうゆ | 作成日時：2021年6月29日 22時
