腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ46)

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「でもね、俺‥君のこと誰かに奪われるのは嫌なんだ、無責任だよね、自業自得でこうなったのに何としてでも君から離れたくない、傍に居たい、君に愛されたい、他の誰かを愛してる君なんて見たくない」

彼はそう言い終えると私の前に来て膝を突く、そして私の手を取り自分の両手で包み込んで泣きながら微笑んだ

「愛してるA、許さなくて良い、だからもう一度だけチャンスが欲しい、君の傍で生きるのを許して欲しい、じゃないと俺‥辛くて死んでしまいそうになるんだ」

彼はその後も私への愛を語った、そしてどれだけ自分が愚かなことをしたかも語り、その最中どれだけ涙が流れようとも拭かず私の目を見て話している彼の姿は真剣そのもの、ずっと床に両膝突くのは可哀想に思えて隣に座るように言えば遠慮がちに彼は座り顔を背けた

先程まで私から目を離さなかったのにどうして隣に来た瞬間目を逸らすんだろう、その時点で私のモヤモヤとした感情は消え去っており彼の顔を覗き込む

「っ‥い、今見ないで、、自分を抑えられなくなる」

『どうして抑えるの？』
「…今すぐ抱き締めたい気持ちが凄いんだよ、でもそれは迷惑だから、まだ了承貰っt(『良いよ』え、？」
『抱き締めても良いよ』
「っ‥期待しちゃうよ、？」

『…ほんとに私を愛してるなら抱き締めて』
「～ｯ!勿論」

彼は私を正面から抱き締める、必然と彼の鼓動が聞こえて私は少し笑った、震える彼の腕に触れればビクッとした後、その手を掴んで自分の頬に添える

「A、傍に居たい、居させて欲しい、、今度は間違いなんて起こさないから」

『ほんとに？私のこと裏切らない？』
「うん、裏切った時には殺してよ」
『それは流石に怖い』
「Aに殺されるなら恨みなんて一切ないよ？」

『ともは良くても私は良くない、でも次裏切ったら…絶対別れるからね』
「それは死ぬより辛いことだね」

そう呟いた彼と再び唇を重ねる、仲直りをした私達はその日お互いを確かめるように求め合った

─過去(夢)終了─

『＿ん‥』

「あ、おはよ、A」
『おはよ、とも…ちゃんと寝れた？』
「子守唄のおかげでバッチリとね」
『そう？なら良かった』

懐かしい夢を見た、今度は記憶がハッキリと残っている、あんな出来事があったけれど私達は無事結婚するまで仲良く戻った

『ねぇ、とも』
「ん？」
『愛してるよ』
「ふっ、俺も愛してる」

あの日のように私達は唇を重ね微笑んだ

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