腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ45)

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※甘い表現有り

『……出ないで良いよね』

モニターから目を離してソファに座りテレビを掛ける、その後何度も鳴ったけれど無視をしてれば鳴り止んで溜め息を吐いた、それと同時に瞳から雫が溢れる

彼を無視すると決めたのは私なのに、どうしてこんなに後悔しているんだろう、彼に会いたい、傍に居たい、彼以外要らない、彼への気持ちが溢れ出て比例するように涙も溢れた

ティッシュに手を伸ばしたその時突然後ろから抱き締められて驚きに肩が揺れる、インターホンの音を書き消すように上げていたテレビは消され、真っ暗な画面に映ったのは求めていた彼だった

「A、合鍵使って入らせて貰ったよ、ほんとは強引なことしたくなかったんだけど…どうしても話したくて」

『～ｯ!で、ていって!!』
「A…聞いて」
『いや!!私は貴方なんて知らない!!しら、ないんだからッ…!!おね、がいだからわた、しの前ににど、とっ‥あら、われないでよッ!!!』
「A」
『よばないでッ!!』

幻滅される、こんな醜い私見せたくないのに、私を抱き締める腕をどれだけ離そうとしても力が強くなるだけ、嬉しいのに期待して裏切られた時の代償を恐れて私は彼を拒絶する

しばらくすると彼は私の名前すら呼ばなくなり無言になる、それでも抵抗を続けていると突然顎を掴まれて刹那彼の唇が私の唇を塞いだ、角度を変えて何度も唇を重ねる、息が苦しくなり開けた口の中に待ってましたと言わんばかりの生暖かい舌が入り込み私の舌を絡め取った

逃げても追い掛けてきて離れた頃には糸が私達を繋ぎプツンと切れた瞬間肩で息をする

『さ、いていっ‥!!』

「…うん、俺は最低だよ」
『っ‥私のことしんじ、てくれなかったくせにッ、今さらなん、のために来たのっ!!』
「…Aに会いたくて」
『～ｯ!私は会いたくないっ!!』

「それでも会いたかった、苦しかったんだ、会えないのが…連絡すら出来ないのが悔しくて、俺は確かに最低だよ、Aの言葉を信じなかった、テレビで熱愛報道は嘘だって流れた時なんで信じて上げれなかったんだって後悔した、後悔したってもう遅いのに、こんな彼氏Aに必要ない、Aは美人だし文武両道だし男なんて選り取り見取り、だから俺じゃなくても代わりなんていくらでも居る、、」

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