腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ44)

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【大喧嘩】ページ44

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─過去(夢)─

『＿もうともなんて知らない!!さよなら!!』

彼と大喧嘩した日、私はそう怒鳴り彼の家を飛び出してタクシーに乗り自宅に向かった、熱愛報道、芸能人になるなら一度は覚悟しなければいけない問題、私は従兄とそれが起こってしまった

周りには従兄だと公開していなかったから偶然手を繋いでいるところを撮られてニュースで熱愛報道と言われ炎上、それを知ったのが彼の家に泊まっている時だったのが一番の問題だった

彼と付き合ってはや一年、信頼関係は築けていると思っていたのに疑われて、説明したけど信じて貰えなくて…それがとても辛く、しんどく、私の心を折るには十分なほどの刃は私の心をズタぼろにした

周りにどう言われようと耐えられる自信がある、でも彼には、最愛の人には浮気だと疑われたくなかった、着いた自宅の玄関に座り込み泣きわめく、悲しい、嫌われた、彼に愛されていれば何も要らないのに、、

泣いて泣いて、いつの間にか意識を落とし目覚めた時にはもう酷い顔、目元が腫れているし目だって赤い、鏡で今の私を見て渇ききった笑みが溢れる、普段ならケアをするのにもうその日は全てがどうでも良くて事務所に従兄だと言う証拠とそれを使って熱愛を否定して欲しいとだけ連絡しベッドで眠った

一週間もすれば熱愛報道は落ち着いてこの記事を書いた人は両親により強制的にクビ、世間は普段の日常へと戻ろうとしていた、、けれど彼とは一週間一度も連絡を取っていない、ブロックしたから通知なんて来ないし外すつもりもない‥いや、外したいけど怖い、彼から一言別れを告げられるかもと、そう考えるだけで震えが止まらない

仕事にも力が入らず連休を取らせて貰っている、今日も今日とて私のやる気のない日常が始まる…そう思っていたのに突然インターホンが鳴ってモニターを覗けば驚愕、ともがそこに居たのだから

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