腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ40)

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「夫婦揃ってお金持ちってヤバ」

「話戻すけどAさんって完璧だよね」
「自慢の妻だよ」
「またイナリさんが話したいそうですよ」
「あ、ほんと？Aに伝えとく」
「妻同士なんか交流深まってますよね」

「いつの間にかねー、じゃあ俺上がるね」
「んじゃまたー」
「またね」

浴槽から上がって洗面所で着替え廊下でAが来るのを待つ、そしてしばらくしてから女湯を出てきたAは俺の古着を着ていた

「あれ、それ持ってきたんだ」

『うん、部屋着だしね』
「何か複雑な気分…」
『なんで？』
「Aの彼シャツ姿、他の男に見られたくない、さっさと部屋戻ろ？」

短パンと俺のＴシャツを着たAなんて可愛すぎるでしょ、彼女の手を掴んで歩き出すとお風呂場で何を話していたのか聞かれた、どうやら所々聞こえていたらしい、、ちょっと恥ずかしいな

「Aがどれだけ良い妻なのか話してた」

『ともにとって自慢出来る妻になれてる？』
「勿論、当たり前でしょ？」
『なら良かった』

そう言ってAは俺の腕にしがみついた、可愛いし綺麗で完璧過ぎる妻はこうも俺を煽るのが上手い、実況仲間との旅行なんだけどなぁ…我慢出来るか心配過ぎるわ

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貴女side

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ_

『ん…』

機械音が鳴り手を伸ばしてそれを止める、そしてスマホを取って電源を入れると時間が表示されて起き上がろうとすれば、彼に抱き締められていて動けない

『とも、目覚まし鳴ったよ』

「ん‥A…」
『なに？』
「……はよぉ‥」
(ﾁｭｯ_ 『うん、おはよう』

キスをする彼の頭を撫でてニッコリと微笑む、ぼんやりと開けた目はまだ眠そうで普段ならもう少し寝かせようとか思うけど、旅行なのでそうも行かず彼から離れて布団を剥がす

額にキスをして起きよ？と言えば彼はムクッと起きて私に抱き着いた

「おはよ、A、、愛してる」
『私も愛してるよ、ほら準備始めよっか』
「そうだね」

彼が歯磨きをしている間に布団を畳んで彼と私の服を用意する、先に着替えて服を直している時に彼が帰ってきて私も歯磨きや洗顔をしに行った

お手洗いの鏡を見ながら歯磨きをして持ち運びのドライヤーで髪を整える、メイクを軽くして部屋に戻ると彼がパソコンで編集をしていたようで私の方を見て微笑むと画面に視線を戻す、そして私達は朝食まで時間を潰した

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