腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ30)

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拍手の音を聞きながら彼の元まで歩く、此方を向いて微笑む彼の笑顔が優しくて自然と心が軽くなり彼の隣に立った、神父さんの言葉に返事をして指輪を交換するために向き合う

彼に左手を取られてゆっくりと指輪がはめられる、彼の後に私もはめて最後は誓いのキス、、

ベールを彼が捲って改めて目が合い微笑む、頬に触れる手、近付く彼の顔に私は目を閉じてすぐに唇の柔らかい感触が伝わった、軽く触れて離れる簡単なキス、それだけなのに幸せな気持ちが込み上がってくるのは仕方がない

「此処に一組の夫婦が誕生致しました、二人の結婚を承認して頂ける方は、祝福の拍手をお願いします」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ_

拍手が私達を包む、花道を通って外に出てブーケを持ちながら振り返り投げることを宣言して後ろに投げた

「あ、ソーラさん!!ナイスキャッチ!!」

「まぁ♪嬉しいわ♡」
『ふふ、それは良かったです』
「取ったのはソーラさんだとはw」
「クソぉー!!取れんかった!!」
「コネシマさん結婚する予定ないでしょw」
「それ言うなら此処に居る男全員そうっすよ、まぁ全員全力で取りに行ったけどw」

「なんでだよw」

そんなこんなブーケトスは終わり披露宴会場へと向かう、私はドレスを変えるために控え室へと素早く向かって衣装を変えた、彼はそれを待ってくれていて二人で披露宴会場まで歩いて腕を組ながら中に入る

メインテーブルの前まで行き司会さんにより新郎新婦(私達)の紹介が入るけどこれが面白い、誰が考えたんだろう、ともが隣で大笑いしてるのにつられて私もクスクスと笑う

「＿と言った感じで腹黒の化身である赤井友さん、続きまして新婦紹介ですが美人の結晶だと言えば良いと言われたので以上になります」

「誰が考えたのこれw」
『ともの紹介長いのに私一行なんだけどw』
「因みに制作者主役は我々ださんです」
「ぞみー？」

「俺だけじゃないっすから!!w」

もうこの時点で普通の披露宴とは掛け離れたものになったと思う、椅子に座り今度は主賓スピーチを聞くために視線を向ければぺいんとさんと目が合い開幕早々、、

「ともさんは腹黒悪魔です」

「ﾌﾞﾌｯw」
『んふw』
「それはAさんもご存じだと思います」

隣で吹き出した彼はぺいんとさんを見て肩を揺らしながら笑う、私もクスクスと笑いつつぺいんとさんのスピーチを聞こうと耳を傾けた

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