腹黒彼氏の恋人疑惑は本当です Ⅰ (ページ15)

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『えっと、？』

「……ママじゃない」
『え？』
「ママだとおもったのにっ…ﾋｸﾞｯ、ままどこ、？ママぁ、、」
『迷子、？えっとお母さんとはぐれたの？』

私のスカートを掴む女の子と目を合わさるように屈めば、泣きながらコクッと頷いた、頭を撫でてどうしようかと悩んでいると彼もお手洗いから帰ってきたみたいで大泣きする女の子を見て困惑…状況を説明すると彼は微笑んで女の子に話しかけた

「抱っこして上げよっか？」

「だっこ、？」
「そう、それからお母さん一緒に探そっか」
「う、んっ‥!!」
「じゃあA…お姉さんのスカートから手離してくれる？お、よく出来ました!!ご褒美の抱っこでーす!!」
「わぁ!!たかい!!」

良かった‥泣き止んでくれた、彼に抱き抱えられた女の子はきゃっきゃっと嬉しそうにして彼の頬を触る、そして私の方に手を伸ばしてきたので同じように手を伸ばすとその手を掴まれて握られた、どうやら私のネイルが気に入ったらしく綺麗だと言って離してくれない

もうこのまま行こうと二人で歩幅を合わせたその時、放送で迷子案内が流れた、それも女の子の特徴と一緒、、私達は顔を見合わせて女の子の頭を撫でる

『すぐお母さんに会えるよ』

「ほんと、？」
「勿論!!お母さんの所まで行こうね」
「うん!!」

彼は両手が塞がっているので私がスマホでマップを開き迷子センターまでの道筋を歩く、少し遠かったけど無事着いてスタッフさんに声を掛ければ保護者さんの元まで案内してくれた、ともが女の子を地面に下ろすとお母さんに向かって走り抱き着く、何だか心暖まる光景にほのぼのしていれば女の子が私達に微笑んでお礼を言った

「ほんと何てお礼を言ったら、、」

「いえいえ、俺らも娘が出来た気分味わえたので全然良いですよーw ね、A」
『うん、またね』
「うん!!おねえちゃんまたね!!」

女の子に手を振って二人で外を歩く、子供が出来たらあんな感じになるのかな、、ご飯を食べてウォーターショーを見て、真っ暗な中地球儀の前で写真を撮り二人で微笑む、結婚予定とかまだないけど、、

『罰ゲームの内容今言っても良い？』

「今!?良いけどw」
『じゃあ…これからも末長く宜しく』
「そんなん当たり前じゃんw」

彼と繋いでいる手は彼の体温が暖かいからなのか、周りが寒いからなのかとても温かく心地よく感じた

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