＃１ ページ1
「おかわり！！生！！！」
ガヤガヤと騒ぎ立っている居酒屋に
負けないほどの大声。
あーもう、やってらんない。
凛「…A、あんたいい加減やめときなよ」
「むり！今日はとことん飲むって決めたの！」
そう言いつつ、もう焦点も合わなくなってきた私を
頬をついて呆れたように見つめているのは、
同期の 倉本 凛。
相談があるんだけど…と言えば、
っしゃ！なら呑み行こ！いくらでも付き合うよ！
と意気込んでいたのにこの調子だ。
形勢逆転だなーわははー。
凛「でもね、凄いことだよ？教育係ができるって見込まれて、Aに頼んだんでしょ？」
「部長の見込み違い！私はまだ人に教える余裕なんてない！」
凛「そうかなあ、私から見てもAの仕事っぷりは凄いけどね」
事の発端は今朝だ。
朝出社すると、
ついこの前入ってきたばかりの新人社員が並んでいた。
そこには一際キラキラ輝くオーラを纏う
……白岩瑠姫……今後私が関わりたくないランキング第1位だ
もうおかしいんだよね。
恐怖感を覚えるほど顔が綺麗で、スタイルも抜群。
お人形みたいに整っている彼の周りにはバラが見える。
入ってきた当初から話題になった人物で、
もう先輩はめろめろだった。
「るきくん！るきくん！」そう言って集る女性たちに
王子様のような対応をするのかと思いきや
何ともそれが真反対で。
瑠姫「……あ、はい」
たった一言。ボソッと。
一切表情を変えず、ピクリとも口角を動かさず、
それだけを言い放ったのだ。
だって普通はさ？新人の頃は愛嬌が大事じゃん？
どれだけ先輩に好かれるかだと思うの。
私も頑張ったなあ…懐かしいなあ…
なのに、彼は！
そんな態度じゃ普通はもう入社早々 大失敗ですね！
って感じなのに、
結局 見た目が全てなんだなあ、と。
彼がどれだけ無愛想でも、礼儀のない態度をとっても、
先輩たちは寧ろ黒王子〜！ときゃあきゃあ騒いでた。
いいなあ、やっぱり顔がいいと人生得するんだよ。
私の努力はなんだったの…
その後も先輩たちは、彼に手作りお菓子やら
何やら プレゼントを持ってきては断られてた。
職場のプリンスだの黒王子だの彼のあだ名はいくつあるのか
そんな大人気の彼に
私は必ず関わらないと決めた。
それも入社してから培ってきた私の平穏な社会人Lifeを守るため
なのにね…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「JO1」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナビ(プロフ) - ここじゃむさん» とんでもないです；；！嬉しいです、ありがとうございます💞 (2022年2月24日 3時) (
レス) id: 5ac69e1106 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - こちらこそなんかすみません😖とても好きな作品なのでこれからも楽しみにしてます！ (2022年2月22日 16時) (レス) id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
ナビ(プロフ) - ここじゃむさん» 今対応しました！コメントありがとうございます( ；꒳； )！ (2022年2月20日 21時) (レス) id: 5ac69e1106 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - 言い方少し悪かったかもです！ごめんなさい😖 (2022年2月20日 20時) (レス) id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - 苗字の設定ができないので設定お願いします。 (2022年2月20日 20時) (レス) @page2 id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナビ | 作成日時：2022年2月20日 20時
