キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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それからも俺と善逸は一緒にいた。


善逸は客からセクハラをされてる俺を助けてくれたり、町でも危なそうな人間がいたらこっそりと教えてくれたりした。
危ない人間は音で分かるらしく、善逸が居なかったら今頃俺は人攫いにでもあっていた気がする。

俺が出来るお返しといえば、大将や仁さん、お客さんからこっそり貰えるお菓子を分けてあげることだけだ。


俺からしてあげれる事はほとんどないのに、それでも善逸は俺の側にいるのが嬉しいとはにかんで言ってくれる。


女将さん曰く善逸の求婚癖はこの時既にあったらしいが、俺が来てからは不思議と落ち着いていた。


今もお使い帰りに同じ年頃の可愛い女の子が善逸の落とした手拭いを拾ってくれたけど、にっこり笑って「ありがとう」と言うだけ。

おい、善逸。
逆に相手の女の子ポッとなってるぞ。
これは脈ありなんじゃない？


「A、早く帰ろう。今日の女将さんは少しイライラしてるから」

「え、うん。でもいいのか？」

女の子話しかけて欲しそうにしてるぞ。

そう言う前に俺の手を取って走る善逸。
あー、女の子見えなくなっちゃった。





寝る準備をしながら今日の女の子について善逸に尋ねる。

「お昼に善逸の手拭いを拾ってくれた女の子、可愛かったけど善逸の好みじゃなかった？」


「ん？だってさ、Aの方が可愛いし。今の俺にはAが側に居てくれるだろ？だから寂しくないんだ！」


お、おおぅ。
笑顔が眩しい。
そして善逸もやっぱり顔がいい。
俺が女の子だったら惚れてるわ。







そんな穏やかな日々は再び壊れた。

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