キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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「その顔で、男…」ぐうぅぅ


唖然としている男のお腹が盛大になった。
この人ご飯食べてないのかな？
いくら選別とはいえ、目の前でお腹を空かせた人が居るのに見捨てることは出来ない。


「よかったら一緒にご飯食べます？」

「？！いいのか？すまない！！」

「よくない俺たちの邪魔をするな帰れ」


機嫌の悪い獪岳は無視して丁度よく焼けた魚を差し出した。
余程お腹が空いていたのか、魚に必死にかぶりつく男。この選別って鬼を狩る力も必要だけど、サバイバル能力が低いとそれだけで不利だよね。
食べながらお互い自己紹介を済ます。
この人の名前は藻部さんと言うらしい。…モブさんか。


「さっきはいきなり怒鳴り込んで悪かったな…というより女に間違えて悪かった！」

「いえ、大丈夫ですよ。性別を間違えられるのも慣れているので」

「そうか、ありがとう。…それより君たちは普段からそんな感じなのか？」

「…そうですね。大体こんな感じです」



どんな感じかというと、俺は今獪岳の股の間に座らされて後ろから抱きしめられている。あれ、無惨くんかな？


「…そうか、仲が…いいな」


モブさんが遠い目をしている。
きっと獪岳に木の実を食べさせられている俺も同じ目をしているだろう。獪岳1人だけご機嫌だった。





お腹も一杯になったところで、近づいてくる殺気に立ち上がる。
丁度いいタイミングだ。


「獪岳、食後の運動が出来そうだよ」

「あぁ、つっても直ぐに終わるだろうけどな」

「え？ま、まさか鬼が…」



怯えているモブさんには隠れてもらって、俺と獪岳は臨戦態勢に入った。



「うまそうなガキが3人もいる…俺は運がいい！」




運がいい？





「残念」


「その逆だ」





鬼の頸が飛ぶまで、まさに一瞬の出来事だった。





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