キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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あの日から獪岳はツンデレヒロインから世話焼き幼馴染系ヒロインへとチェンジしていった。

相変わらず善逸と獪岳はいつも喧嘩をしているが、喧嘩の内容があまりにも微妙なため逆に仲がいいんじゃないか？と思ってしまう。
ご飯の時とか、寝る時とかの場所なんて別に俺の横でなくてもいい訳で…。
善逸は奉公時代の癖からか、常に俺と一緒に居たがったが、それに獪岳が加わり水と油な2人は常に言い合い。

善逸が獪岳に言い返す事なんて今まであまりなかったみたいだから、そこから仲良くしてくれればありがたいのだけど。…無理かな？






「ボサッとすんな！鬼が来るぞ！」

「！っごめん獪岳。大丈夫、迎え撃つよ」



俺が今いるのは藤襲山。
そう、鬼殺隊入隊への最終選別に来ていた。

本当は獪岳が今回1人で行き、俺は次回の選別に参加する予定だったのだが、獪岳がお師匠さまに頼み込み一緒に受ける事になった。
俺としても早く鬼殺隊に入り、鬼相手の実戦経験を積みたかったので願ったりな話だった。

しかし獪岳が俺と一緒に行きたがった理由が、自分と一緒ならA(俺)を守れるから。と言う内容だったのは如何なものかと思うが。
確かに獪岳の前では負け続きだけど、俺もちゃんと強くなってるんだよ？俺にだって男のプライドというものがあるんだからね！



迫り来る1匹の鬼に手をかざし瞬く間に凍らせる。こっちに戻ってから更に特訓し、力の精度はかなり上がっていた。

よし、弱い鬼相手なら一瞬で凍らせれる！
俺の腰に差している刀は既に飾りの様な物だけど、結局は倒せれば勝ちなんだ！

凍った鬼の頸を獪岳が一瞬で切り取る。

何が起きたか分からないままサラサラと消えていく鬼を横目にニヤリと笑った獪岳とハイタッチ。
ほらね！俺だってやれば出来るんだよ！

俺の言いたい事が伝わったのか、よくやったと言ってくしゃりと俺の頭を撫でる獪岳。彼は俺の頭の感触が好きなのか最近頻繁に撫でてくるようになった。




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