キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

5-3 ページ15

おっと、もうその話も伝わっていたのか。
しのぶさん仕事が早いなぁ。

行かないでくれよぉと、ポロポロ泣き続ける善逸の涙を拭う。
拭っても拭っても大きな瞳から溢れ出てくる涙に俺まで泣いてしまいそうになる。


だって善逸は俺のはじめての友達だ。

俺だってホントはずっと善逸と一緒に居たかった。

でもそういうわけにもいかないんだ。
俺は弱いから、少しでも強くなりたい。
そして今度は同じ鬼殺隊として善逸に並びたい。

少しでも善逸を、他の皆を守れるようになりたいんだ。



「善逸、俺は明日ここを出て行くけど、きっとまた会える。ううん、絶対善逸に会いに行くから」



俺の目からもポロリと涙が溢れる。


「だから泣かないで。俺は善逸の笑った顔が一等好きなんだ」


涙を隠すように俺からもギュッと抱きしめると、善逸の力が少し緩む。


「今日は大将に頼んで休みを貰おう。2人で美味しいものを食べて、遊んで、寝る時は同じ布団で寝よう。そして明日、別れの時には笑って送り出して欲しい。俺の一等好きな善逸を目に焼き付けておきたいから」


「っ！！…うん。分かったよA。俺もAの笑った顔が一等好きだ。だからAが望むなら、俺、俺ぇ…」









俺たちは暫く2人で泣き続けた。

5-4→←5-2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す