笑 門 来 福 ２【HQ】【月島蛍】【山口忠】

意味 ページ31

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『ずっと聞いてみたかったんだけどさ、舞のこと好きになったきっかけは？』




「…一緒にいてきつくないとことか裏表がないとことか。でも多分、一目惚れ。」



舞のことを話す“ つき”の顔は心無しか少し赤くなっていて、目も口調も優しくて、ほんとに好きなんだなって思った。




『すっごい好きじゃん』




「うん。大好き。昨日より今日。今日より明日って日を重ねる毎に思いは強くなってると思う。





…もうどんなに思っても無駄なのに。







なんで出会っちゃったんだろう。」







目に薄く涙の膜が張っている“つき ”






『私も一緒。“ こんな思いするなら出会わなきゃ良かった”とか、“ 好きにならなきゃ良かった”とか。考えるよね。





でもね、私の思うんだ。




人生に無駄なことなんてなくて、偶然でもない。
未来の私たちには必要な事だったんだよ。




まあ、私はまだ失恋から立ち直ってないから偉そうなことは言えないけどさ。』





耐えられなくなったのかぽろぽろと涙を流す“ つき”。






私は“つき ”の涙を手で拭った。






『明日目腫れちゃうからさ、泣かないで？






まあ私は最近毎日のように泣いてるけどさ』



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