500年前に落ちた影

隊服 ページ8

『おはようございます、山本先生

わざわざ朝食だなんて...ありがとうございます』


何コレお粥？？？？
好きじゃない(笑)




山｢いえ、気にしないでください。仕事ですので｣


結構はっきり言うな

『この着物は？』

山｢天女様のお召し物です｣

『...私が、医務室へ運ばれた時に身に付けていた物は今どこに？』

山｢え？で、でも着物を...｣

『私は着物は特別な時にしか着ないと決めているので、可能であれば元々着ていた物を身に付けたいのですが』


山｢か、かしこまりました、｣ﾋｭﾝｯ






山｢お持ち致しました｣ｽﾀｯ


『ありがとうございます((ﾆｺﾘ

では、着替えますので1度退出願えますか』


山本先生が退出したのを確認し、
隊服を広げてみる


背中には見慣れた"滅"の文字



付いていた血は無くなっており
戦いで破れた部分も何事もなかったかの様に元通り

まるで、あの戦いが嘘だったかのようだ



早速着替える


今まで着ていた物を脱ぎ、隊服に手を通す


柱になって5年、決して無傷ではなかった
腕や足には消えない切り傷
肩や背中にも跡が残っている




嫁入り前なのに！
嫁入り前なのに！(大事な事なので2回)



ボタンを閉め、ベルトを付ける


その上から羽織を纏い、髪をまとめる






うん、いつも通りの影柱だ


刀ないけどね！



『山本先生、終わりました』


山｢はい、天女様

袴も良くお似合いで｣




ほんとに？ホントに思ってる？？？
その貼り付けた様な笑みの裏が気になる、が！
特に危害を加えるような気配は見受けられないので無視無視



山｢天女様、これから学園の生徒たちの前で自己紹介をしていただきますので、広場へお連れします｣


自己紹介？
学園の生徒たちの前で？
やーん、人前って照れる(殺気という名の熱烈な視線に囲まれるんだろ？？？！！)


『、はい』

断るとめんどくさいので了承する









ガヤガヤ、ワイワイ

学｢これより新しく来られた天女様に自己紹介をしてもらう！
失礼のないように！！｣


到着して早々マイクを渡される




何も言うことないけど、



『えー、影樹 Aです
あー、後言うことないですけどいいですk((ﾋｭﾝｯ』




はい避けたーー！避けたよーー！飛んできた手裏剣避けまーした！
ヘタクソめ！投げたの誰か知らんけど


？｢よ、避けた...？｣

『うん、避けた

ホントに殺したい時はもっと殺気消さないと

ヘタクソって言われるよー』





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