君の中から僕が消えた日

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ああ、それか。と
切なそうな顔をする君。








「詳しいこと聞かされてへんねんけど、
なんか事故ったらしくてさ」







私は覚えてへんねん、と下を向く君は
どこになくきれい。








西 「そっか、なんかすいません」

「ええねん、ええねん！
せや、自分名前は？」

西 「西畑、大吾…」

「大吾…。大ちゃんやんな。
あたしは西宮A。」









“ 大ちゃん ”

中学んときもそう呼ばれてたな。
俺はにしっちゃんって。

俺に名前を聞くってことはほんまに覚えてないねんな。
悲しい気持ちがこみ上げてくる。









「放課後ここにいるから、いつでも来て」

西 「わかった。来るな？」

「うん」









ばいばい、と言う君を置いて
俺は図書館を出た。









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あの1年前のあの日が懐かしい。

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