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Youside













山田がいなくても、やっていける自信、ないや。












病院に運び込まれて、
横峯先生が助けたお母さんと娘さんの二人はICUで眠っていた。











藍沢「換気がうまくできないくらいでいちいち連絡してくるな。
緊張性気胸を疑ったんだろ。」











横峯「疑いました。」












藍沢「じゃあ自分でどうにかしろ。
それにヘリの中で制限があったとはいえヘタクソすぎだ。」












横峯「……はい。」











藍沢「だが、思い切って創を大きく取ったのは正解だ。
短い時間で確実にドレナージするのに最適な大きさだ。













それに、4歳の子を優先した搬送プランもよかった。」












横峯「……え?」












藍沢「Aのサポートも的確だったが、慣れなさすぎだ。
でもスムーズで安心できるサポートだ。」














『藍沢、先生…』












藍沢「よくやった。」












そのまま藍沢先生はICUを出て行く。














横峯「ねぇ、聞いた?あの藍沢先生が、よくやっただって。」













『聞いたよ、うん。』













横峯「藍沢先生に褒められちゃった!」













『…笑良かったね、横峯先生。』













横峯「A先生も、ありがとう!
先生のおかげだよ、安心したもん。」














『私は何もしてないよ、頑張ったのは横峯先生だから。』











横峯の肩に手を置いてから私はICUを出た。











白石「…A!」












『……白石先生?』













白石「今、ちょっといい?」












『は、はい。』











なんだろうか、また何か言われるのかそんなことしか考えがない。
白石先生とちゃんと話すのも、退院以来、だな。

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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年11月29日 8時

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