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S.Natori
何故か横峯に俺も呼ばれて、
山田を送れとしつこかったために車椅子に乗る山田を見送る。
山田「あ、ここまででいいですよ。」
横峯「すいません…A先生、まだ仕事中で…」
山田「忙しいんですね、フライトドクターって。
A、うまくやってますか?
アイツ、昔から負けず嫌いで口も悪いから…
同い年くらいの人には中々心開けなくて。
まぁ、颯ちゃんは大学から一緒なんで大丈夫だとは思いますけど…」
横峯「口が悪いとは思いません。
私達が気づけない所まで気づいてくれて、きちんと言ってくれます。
命と向き合う厳しさを教えてくれてるんだと思います。」
名取「なぁ、やっぱり呼んでこようか?」
このまま最後合わずにでいいのか、俺はふとそう思った。
山田「いや、帰ったことだけ伝えてくれ。
颯ちゃん。」
エレベーターの鏡を見れば、Aが立っていることに気づいた。
多分、山田も気づいたんだろう…
山田「Aを頼んだよ。」
そのタイミングでエレベーターが開いて、山田が乗り込んだ。
ガタンッ!
名取「やっぱり下まで送ってく。」
横峯「あ、私も!」
山田「お前は…」
横峯「いいじゃん、今日はこのまま落ち着きそうだし。」
横峯も気づいてたのか?
俺はそのまま載せて、3人で下まで降りた。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2023年11月29日 8時