ゼイチョー｢払えない｣にはワケがある【２】

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Youside












久しぶりに大きな音に取り乱した私は、
饗庭のおかげでなんとか昔みたいにならずに済んだ。












「まぁまぁ、まぁまぁ…」












「どうしたんですか？」












「あ〜。子供たちに絵、描いてもらってたんだけど…
他の保育園の子が急に破いちゃったんだ。」











「それで、皆も騒ぎ始めちゃったんだよ。」












「どうして破いちゃったの？」











「知らない！」












増野が話しかけた女の子は怒って駆け出すが…










「ちょいちょいちょいどこ行くの〜？」











「すいません！ありがとうございます。
戻ろっか、ねっ。すいません。」











『…浜村、その格好は…』











「言わないでください！これしかなかったんです。」











浜村の格好は、かぼちゃの被り物を被って茶色の何なまぁ…
一歩間違えればセクハラというか…














「ハハハハ…！何それ、大丈夫なの？コンプラ違反じゃない？
ハラスメント、カボハラだ！」











「お前だって似たようなもんだろ。」











『っていうか新しいハラスメントできてるし…』











「白雪さん…」











『私何も言ってないからね。』












なんか助け求められたけどごめん、無理だよ。←










「みろよ、元同期なのに随分と差、つけられたな。」












「保育課としても市長にご出演いただけてイベントに箔が付きました。」












「ハハハハ…」











「これくらいお安い御用ですよ。」











カチンッ











「あっ！」











饗庭の頭に軽くカボチャのおもちゃがぶつかった。











「やったな〜！カボチャ怪人が食べちゃうぞ〜！」











「一番乗り気なのはアイツかよ。」











『ホント馬鹿っていうか…』











「白雪さん。」











『ん？どしたの、百目鬼ちゃん。』











「饗庭さんとはいつ付き合うんですか？」














「『えっ！？』」












なんで浜村も驚いてんの？
ってか百目鬼ちゃんなんでいまその質問なの…

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