ゼイチョー｢払えない｣にはワケがある【２】

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Youside











翌日、饗庭が運転する車の中にて、











「理想のシングルファーザー？」











百目鬼ちゃんが例の瀬戸さんのSNSの垢を確認中。










「SNSが評判でそう呼ばれてるんだって。」











「この方が出渕恵美さんの件と関係あるんですか？」











「出渕さんが離婚した夫の欄チェック！」











「瀬戸知宏…えっ！出渕さんの元旦那さん。」











「うん。A、そこんとこ説明よろしく〜。」











『…はぁ？なんで私が…』











ミラー越で視線が合って視線でも「お願い」された。











『…離婚した夫が理想のシングルファーザーって呼ばれてて、
妻は生活保護を申請するほどの貧困家庭。











しかも彼女、地方税法なんてマイナーな法律妙に詳しかった。』











「何か裏があるのかもしれないと。」










「どうだろうに〜。
まぁAはそこんとこ気になったみたいだけどね〜。」










呆れた…っていうかほんとなんなの、もう。











「ここか…おっ！」










瀬戸さんが暮らしてるマンションの前に着けば、
丁度瀬戸さんと出渕さんとお子さんが出てくるところだった。











「こんにちは。」










「こんにちは。」











「離婚後も同じマンションに住んでるんですかね。」












そしてその後は食事をしている瀬戸さん達を外から確認。











「一家団欒。とても離婚してるようには…」












一つ気になって私は少し移動して、建物を見た。












『ねぇ、このお店ってさ…』










屋根の上には「MARDENAPORI」と書かれた看板。
そして気になった私たちはすぐに保育園へと向かった。











「陸くんの絵はこの絵ですね。」











「あぁ〜やっぱり、Aも気づいたっしょ？」












『うん。』











「これ、ハロウィーンの時の。」












『そう、ほらここ。これさっきのレストランの看板。』










陸くんが書いた絵には屋根に月が書いてあった。

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