【忍たま】姉は弟になかなか会えない (ページ24)

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「あああああAさんごめんなさい！！！」
「お、おいしんべヱ！！早く鼻かむか拭け！！」
「う、うん！わかった！Aさんそれ貸して！」
「え、ちょ、待っ！！」

“チーン！！！”

「はい、鼻水かんだよ！」
「し、しんべヱ……お前ってやつは！！！」

ありのまま今起こった事を話そう。

いきなり突風が発生し、それによりしんべヱがくしゃみをした。
その勢いで鼻水が吹っ飛び、A父お手製の地図としんべヱの鼻が鼻水で繋がった。

これに乱太郎は大慌てで謝った。そしてきり丸はしんべヱに早く鼻水をどうにかするようにと急かした。

だからんべヱはとりあえず鼻をかもうと焦った。

そしてあろうことか、自身が鼻水をぶっ飛ばした地図をAからふんだくり鼻をかんだのだ。

「詰んだ」

Aの声が漏れる。

地図は絵も字も滲んでしまっていたが、どうにかこうにか頑張れば読めるかもしれなかった。だがしんべヱが鼻をかんだせいでそれは叶わなくなった。

地図の内容なんて全く覚えていない。

これは一度家に帰ってまた父に書いてもらうしかないか？いやでもそんなことしていたら今日中に伏木蔵に会えなくなってしまう。それは嫌だ。

あーどうしようどうしよう……！！！！

Aは大パニックに陥った。

そしてその様子を見た乱きりしんも大焦り。

現場は一時騒然となった。