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3月1日 ページ2

静まりかえる校舎、
受験も無事に終わり残りの卒業までの時間を好きに過ごそうと思うのは開放感に満ちた奴大体が考える事だろう……自分もそうだから。

しかし、そんなことを思っていたのもつい先日までだ。
先日、ウチのクラスの担任である柊一楓から「全員来るように」という連絡が入った。
正直な所あまり行きたくはない。行かないでおこうと思ったらそうできる……筈なのに、どこか引っ掛かり気がつけば私は学校へと足を運んでいた。


まだ登校するには少し早い時間、教室の後ろの扉へと手をかけるがビクとも動かなかった。
流石に来る時間が早かったか……なんてことを思い、私は前の扉から教室へと入りなおした。


「うわぁ!?」
「……………」


席はほぼ空席だった。まだ誰も来ていないようだ……一人を除いては、
私の目の前には目を見開き驚いた顔をした逢沢が立ち尽くしている。
なんだよ、「うわぁ!?」って。何か悪いものを見てしまったという表情をしていた逢沢に不信感を感じつつ私は自分の席の方へと進行方向を向ける、


「あ、唯川……!」
「………なに、」
「おはよう!」
「………………はよ」


軽い挨拶を交わすと、逢沢はどこか驚いたような、けれど嬉しそうな表情を浮かべ自分の席へと戻った。
……………なんなんだ、アイツは。
逢沢とは2年の時に一時期関わった仲にはあった。けど、今更なんだよ……
そんな思いを胸に抱き私は机に顔を埋めた。

数十分たつと、教室は賑わいを見せてくる。
後ろの方では扉が空かないと騒いでいた。
…………鍵が閉まっていたわけじゃなかったのかと思いながら、隣で私に対して嫌味を言う諏訪や水越を適当にあしらいながら先生が来るのを待った。




ここまではいつもと変わらない日常だった。
しかし、あと数分もすればこの日常が非日常に変わるなど……誰が予測できただろうか。

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マドレーヌ(プロフ) - このお話、とてもおもしろいです!大変だとは、思いますが更新頑張ってください!待ってます!応援してます♪ (2019年8月4日 1時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:〔ドライバー〕 | 作成日時:2019年4月26日 18時

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