ジュッテの相棒

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何食べたい？って聞いたらキムチチゲ！と返ってきたので会社の近くの店に向かう。

宿舎が離れてなんとなく気がかりだった妹。


LK「ちゃんとご飯食ってるの、」

「オンマみたいなこと聞くね……」


何というか、Aがもりもりご飯を食べているとホッとする部分がある。


「食べてるけど、忙しくて生きるために食べてるって感じ。私は食べるために生きるタイプなのに……」


わかる。この時期は仕方がないんだよな。特に来年は卯年で、ククズヨジャのステージもあるからAは引っ張りだこだ。


LK「ククズの子たちと何やるの？」

「KARA先輩のSTEP」


他グルの子と一回しか集まれないから、足引っ張れない、と言いながら眉間に皺を作るA。


「こっちではゴリゴリのナムジャのダンスなのに、ヨジャのダンス踊るのなんて久しぶりすぎて頭爆発しそう…」


大きなため息が聞こえてきたから、口にキムチチゲを突っ込んだ。


「ん"……おいひい」

LK「ステージ終わったらまたなんか作ってやるから頑張んな」

「本当？」


パァっと顔が明るくなる。


LK「おー。」

「頑張る！」

LK「おー。」


毎回毎回最後には俺とマンツーマンで練習することになる。もう何年もそうだから俺は特にどうとかはないけれど、Aはどう思ってるんだろう。


LK「たまに練習だけじゃなくて息抜きもしないとな」

「息抜き？ あ〜……毎回私の練習に付き合ってもらって悪いなあとは思ってるんだけど。」


ちょっと照れた様子に、何を言うのかと思ったら。


「でもさあ〜、リノオッパを独り占めできる時間だからさあ〜。大変だけど、この時間嫌いじゃないんだ。むしろ大好きな時間……」


俺は分かっている。この耳がかなり正直なことを。

俺の耳は今きっと目の前のキムチチゲみたいな色になってる。


あとこれも分かっている。

目の前のニヤニヤしながらもきゅもきゅチヂミ食ってるこいつはとんでもない人タラシで、なんだかんだで唯一の可愛い妹だってこと。

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