今度は指にして？ 2【arym】

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八乙女side


山「光くん、おはよ！」

朝、衣装係の俺はすることがなかったから別の班を手伝っていた


しばらくするとやって来た山田達

この前のことがあったから俺としてはかなり山田のことが心配で


八「おはよ、山田」

普通に挨拶したつもりだったのに

山「そんな心配しないで。もうほんとに大丈夫だよ？」


顔に出てたらしい、逆に心配される始末だ



そんなこと言われたって目の前であんなに弱ってる姿を見せられたら誰だって不安にも心配にもなるもので


ついつい山田のことを目で追ってしまう


山田のことを見続けていて気づいたこと





大ちゃんと山田の仲になにか進展があったらしいということ

鈍感な俺でも分かるんだから付き合ったとかそういうことか？






もうひとつは


「山田くん、」
ポンッとクラスメイトは何の気なしに山田の肩に触れたんだろう

しかし俺らが驚くほどに過剰な反応を見せる山田


山「··········っ！！？」

ガタンっと座っていた椅子を倒している


振り返り声をかけた主を確認すると、ほっと安堵の表情を浮かべる


山「ごめん、なに？」

慌てて笑顔を浮かべるもその言葉にはまだ少し恐怖が滲んでる


しかもそれが1回や2回じゃないんだ


大ちゃんや知念と話すときや俺と話すときはそんなことないのに

ほかの男子にはそういう態度をとる



·····やっぱりこの間のことかな

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