今度は指にして？ 2【arym】

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有岡side



有「山田、ごめんな。俺、あんな態度とって........」

泣いてる山田にそう話しかけると
んぅ、と声を漏らして顔を上げる山田


あれから結構泣いた山田の目は、真っ赤に腫れ上がっていた


有「ふふ、目、腫れちゃってる。」

山「ふぇ........っ」


恥ずかしそうに顔を隠す姿は、本当に可愛い





そんな山田に、もう一度、顔をあげた状態で目を見て伝える


有「俺、まじでガキだった。

勝手にヤキモチ妬いて、あんなひどい態度とらなかったらおまえが今日こんなことになることもなかったのかもしれないし........」



山「だいちゃん........」


山「気にしないで、俺は大丈夫だから」


泣きすぎて鼻声になってる山田

有「っ、だけど！俺のせいで襲われかけたじゃん........」


山「でも........

大ちゃんは助けてくれたもん。ありがとう」



まさか、そんな優しいことを言ってもらえるなんて思ってなかったから


目の前が滲んできてしまう



山「........それに、ヤキモチ妬いてくれたの？」

有「へ？」

山「さっき言ったじゃん、ヤキモチ妬いたって。」

有「........あ、。」


思わず言ってしまったことに気づかなかった。


山「嬉しい........ふふっ。」


ふわふわと目を細めて笑う


眩しいその笑顔に恥ずかしくなって、視線をそらすと
山田の乱れたワイシャツから覗く、

チェーンについた指輪



........あれ？これどっかで........





！？もしかして........





有「それ、........知念のだったんじゃ........」

ぽつ、と呟くと顔を上げて不思議そうな顔をして

山「........？あ、これ、俺のだよ？」

指輪を大切そうに俺に見せる









........じゃあ、俺の初恋の子って知念じゃなくて、



山「大ちゃん？」




山田だったんだ_______________........。





昔も今も好きになる運命だったのかな、なんて。






そう思ったら、目の前で不思議そうな顔をしているこいつが愛おしくて




思わず抱きしめていた

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