今度は指にして？ 2【arym】

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有岡side



有「おい、やめろっ........！！」


「なんだおまえ？」

「今からお楽しみの時間だったっていうのによぉ」

「まあ、すぐぶちのめしてやれば、ゆっくりやれんだろ」




思わず飛び出して来てしまったが、喧嘩なんて小さい頃以来したことない



つまり、俺は無力ってこと。



........カッコ悪すぎる





どうにかしないと、と俯いていた顔を上げると

壁に押し付けられ3人組の間にガタガタと震えながら立っている山田

着ているワイシャツは乱れ、目には涙を浮かべている






それを見た瞬間



強い怒りが込み上げてきた






でも、山田を守りながらまともに戦うことなんてできない。


かといって、普通に戦えば山田を人質にとられてしまうだろう。







........っ、こうなったら！





有「山田っ！こっち！！」




3人組の間に飛び込み、山田の手を握る





そして、もつれそうになる足をそのままに走った


3人組はすごい形相で追いかけてきていて

元々逃げ回っていたであろう山田はもう辛そうだ





そのとき



知「涼介！大ちゃん！」

中「無事だったの！？」



前から、俺たちを探して2人が走ってきた





頭のいい知念は山田の姿と後ろから追いかけてきている3人組を見て

俺がどういう行動に出て、今の状況になったのか察したらしい



知「........そういうことね。大ちゃん、涼介は任せたから！ここは僕とゆーてぃに任せて？」






その言葉を聞いて、俺たちはまた走り出した

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