今度は指にして？ 2【arym】

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有岡side


山田が早退した次の日、俺も学校を休んだ


別に風邪とかじゃなくて、山田の見舞いに行くため



ズル休みだけど、文化祭の片付けなんていてもいなくても一緒でしょ？



光くんから送られてきた住所をもとに山田の家に向かう



大丈夫かな？
熱下がったのかな？


そう思いながら向かったから家から元気そうな山田が出てきたときは心底ほっとした



でも、やっぱちょっと心配だから無理やり寝かせたけどね！笑




有「そうだ、山田！お腹減ってない？」

山「え？あ、ちょっと空いたかな？」

ベッドに寝ているから必然的に山田は俺を見上げる形になる


そんな仕草に可愛いなぁって思う


有「じゃあ俺なんか作ろっか？」

平静を装って聞けば

山「大ちゃんが料理……？
ちょっと怖いなあ」

有「おいこら、怖くないわ」

確かに得意ではないけども……



有「あ、そうそう！山田のために俺いちご買ってきたんだよ！」

山「えっいちご！？」

ガバッと勢いよく起き上がる山田

有「うわっ！おま……分かりやすすぎる……」

さっき俺が作ってやるって言ったときはこんな反応しなかったクセに……

山「どれ？いちご食べたあいっ！」

でもそんなふうにいつもよりおっきな目でキラキラと俺を見る笑顔に結局俺は弱いんだ

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