えいとどくたー。4

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大倉side




収録前にはみんなで病室に集まる

今日は丸が大きいカバン持ってきた思ったら
過去の映像ばかりで
それもコンサートDVDやシングルの特典ばかり流す





横「 この時の丸、ばりかっこええやん！ 」

安「 ほんまや、痩せてるね 」

「 何があってん(笑) 」





みんなで見るのは久しぶりやなぁ

なんて思いながら笑いながらみても
信ちゃんは真顔で画面を見ていた

そんな信ちゃんに向けてずっと一発ギャグして
明るく振舞っていた丸






丸「 へら！でーでん！ 」

「 お前はすぐやるなよ(笑) 」

丸「 へら！(笑) 」





ずっと一発ギャグや特典の映像と同じ動きをしていた丸
も徐々に顔が曇っていく





丸「 なぁ... 信ちゃん 」





察して一緒にのったりしててんけど
丸が急に静かになった





村「 ...ん？ 」




丸「 ... 笑って？ 」






信ちゃんに向けてやっているなんて
メンバーみんな薄々分かっていた

特典ばかり流すのも笑って欲しいから

優しい笑顔で信ちゃんの目をまっすぐ見て
その丸の目には涙が溜まっていた







村「 .... っ 」






丸の優しい声に一気に泣き出した信ちゃん

そんな信ちゃんに誰もが無言で優しく見守っていた中






横「 ... あ、ひなが泣いた(笑) 」






余計なことを言う横山くん






「 横山くん！そういうのは言うたらあかんねんで！」

安「 今ええ雰囲気やったで？(笑) 」

村「 ... うるさいねんお前は！(笑) 」





やっと笑った信ちゃん

それもきっと横山くんの優しさなんやろ






村「 ... 昔のDVD流してくれるか？ 」

丸「 うん！もちろん！ 」






信ちゃんからお願い事を言うのは
入院中初めての事だった

嬉しそうにコンサートDVDを流した丸






村「 ... 戻りたいなぁ... 頑張らなあかんな 」

安「 ... せやね ^^ 」

「 一緒にがんばろーや！少しづつでええから 」

丸「 欲しいもんなんでも言うて？毎日でも来るからさ 」




みんなが声をかける中
横山くんだけは肩をポンと叩く

それだけで信ちゃんにはきっと伝わっている

止まっていた時間がやっと動きだした

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