えいとどくたー。4

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安田side




村 ｢ このおにぎり懐かしいな ｣

｢ そうそう！悩んだけどおいしそうやったから...(笑)｣




それは昔、信ちゃんとダイビング行った時に
船でよく食べていたスパムのおにぎり

スパムは重いから悩んだんやけど...




横 ｢ まぁ食べよーや！ ｣

丸 ｢ うん！いただきまーす！｣

｢ いただきます ｣




みんなで食べた方がきっと信ちゃんも安心する
先に食べだしたのは僕ら




大 ｢ おいしっ！これもこれもうまいわぁ ｣





最初は僕らとご飯を見て格闘してた信ちゃんやけど
勇気を出しておにぎりに手を伸ばす




村 ｢ ... ｣

｢ 無理したらあかんで？ ｣

村 ｢ ... ん .. ｣





おにぎりを持つ手が震えて
なかなか口に運べない信ちゃんの
背中をさする





村 ｢ はぁ...っ ｣

丸 ｢ 信ちゃん、やっぱり今日は... ｣

横 ｢ ひな。大丈夫や！^^ ｣





信ちゃんの目が涙目になると
みんな諦めた

やっぱり今日は無理や。無理して欲しくない

でも丸の声を遮るように
横山くんが信ちゃんに声をかけると
信ちゃんはゆっくりおにぎりを口に運んだ




｢ 食べれたなぁ！凄いやん信ちゃん〜！｣

横 ｢ どーや！うまいやろ！｣

村 ｢ ... 美味しいなぁっ... ｣

大 ｢ 信ちゃんよく噛んでな？ ｣





食べれた安心感からか
信ちゃんの目からは涙が流れていた

それから1ヶ月。

信ちゃんの体重はゆっくり増えて
無事に退院して復帰

最初はeighterも驚いていたけど
信ちゃんの明るさが不安を吹き飛ばしていた

★腸閉塞 橙main→←10

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