四角い箱に閉じ込められた時の対処方法【鬼滅の刃】

対処法（４）伊黒小芭内 ページ7

『うわあああああだれかああああああ』

「うるさい黙れ騒ぐな」

『エッ冷たい』






毎度恒例の如く初っ端叫ぶ私に伊黒さんがピシャリ、とストップをかける。……あれ？毎度恒例ってなんだろう。


てかこの状況何？さっきまで蜜璃ちゃんと楽しく桜餅食べてた筈なんだけど！

どうしてこんな所に伊黒さんと二人きりに……しかもかなりの密着状態。お互いの吐息が聞こえる。






「それにしてもここはなんなんだ。お前の仕業か？それとも血鬼術か。ハッキリしろ岩瀬」

『ハッキリしろと言われても……私もよくわかんないんですよねーはは……』

「状況把握も出来ないで柱が務まると思っているのか？岩瀬。お前は自覚が足りなさすぎる。こういう時ほど柱それぞれの力量が試されるというのに」

『あー伊黒さん落ち着いて！！』





いつもの如くネチネチ柱は初っ端から私に説教をかましてくる。いっつもそうなんだよな！！柱合会議の時も会う度にネチネチネチネチ……まあそこも伊黒さんのいい所だけども！


まあ伊黒さんの言う通り状況把握も大切だな……
とりあえず伊黒さんの様子を見るに伊黒さんが仕掛けたわけでもなさそう。もちろん私でもない。そんで丈夫すぎる箱……血鬼術と考えるのが妥当だろう。






「……状況を照らし合わせるに、何かの血鬼術と見て間違いは無さそうだな。岩瀬、これからどうする。」

『うんどうすると言われても……って、っ、伊黒さん吐息が……！』





伊黒さんの吐息が耳に当たってくすぐったいし、伊黒さんの声が直接耳元で聞こえてくるのがもうヤバい。ただでさえ柱の皆さんは美男美女が揃ってるからさあ……伊黒さんもその例には漏れず。





「なんだ、岩瀬。こんな所で感じている場合か？随分と欲求不満なのだな。」

『よっ、欲求不満！？』

「そうだ。本当にお前はだらしのない奴だな。」

『伊黒さんそこまで言わなくてもぉ……』

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