対処法(2)童磨 ページ4
『(いや今から食われるかもしれないってのになに自己紹介してんだよ私!頭は正常か!?)』
自分の意味の分からない言動に頭を抱えながらも、どうにかこの場をやり過ごす方法はないかを考える。
えーっとえーっと、……思いつかない。詰んだ。
うわああああこのまま私は食われて死ぬ運命なんだ!もうやだ生きていけない!いや死ぬんだけどね!?!?
「……ところで、Aと言ったかな?」
『あ、ハイ。なんでしょう』
「さっきから君を見ていると暖かい感覚に陥るんだけど……何かしているのかい?」
『え?申し訳ありませんが心当たり無いです。』
突拍子もないことを言ってきた上弦の弐。
なに?暖かい感覚って。あなたは私を見て何を思っているんですか怖いよ本当に!!!
「うーん……なんだろう。今までに無い感覚だ。全てが浄化されるような……」
『ええ……なんですかその感覚。』
「…………」
『何ですか!?急に黙んないで下さいよ!?』
突然黙ったかと思うと、上弦の弐は、またまた突然私の頬に触れ始めた。
てかつめたっ……この人、体温無いんじゃないかってくらい冷たい。いや人じゃなかったわ鬼だったわ。
そして、なぜか上弦の弐は私に顔を近付けてきて……
___接吻を交した。
『んっ!?んっ、ふ、』
「……っは、」
『っ、』
息が詰まる。
上弦の弐の冷たい指で顎を撫でられて、さらにいつの間にか口に入っていた冷たい舌で歯列をなぞられる。
接吻なんてしたのは初めてで、しかもイケメンの鬼が相手で、私の頭は混乱していた。
そして、優しく口を離される。
「……はは、これが恋って奴なのかな?君をこのまま連れ去りたいとすら思うよ」
『こ、恋って……!!』
「俺に目を付けられたからには逃げられると思わないでね、A。一生、死ぬまで可愛がってあげる。」
そして、童磨にまた接吻された。
__
「可愛かったなあ、A」
『あの鬼は心臓に悪い……』
リクエスト、ありがとうございました!
童磨は思い入れのあるキャラなので、楽しく書けました。満足してくだされば幸いです。
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アオイ - たしかに 、累 と 夢主ちゃんの 見てみたいかも! (2021年11月18日 22時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
古都 - 魘夢最高でしたっ!!このまま死んでもいい← (2021年8月20日 18時) (レス) id: fd64c8d06f (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 水の呼吸組よかったです!! 煉獄さんのお話が見てみたいです!! (2021年8月15日 18時) (レス) id: 36ba1a22c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆみかん - あかざ途中で終わってませんか? ちょーーーーぜつ見たいんで書いてください!(ワザとだったらゴメンなさい!)(*>∀<*)ゝ (2020年9月8日 17時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 累くんどうですか!? (2020年8月22日 22時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水野 | 作成日時:2019年11月3日 0時