対処法(6)黒死牟 ページ12
「お前……名は、なんと言う」
『あ、私……岩瀬Aって言います。貴方は……』
「……黒死牟、だ」
黒死牟さん。
なんか不吉そうな漢字ばっか書きそうだけど……
「……お前は、……美しいな」
『……え?どうしたんですか急に』
急に褒められたことに動揺が隠せない。
そして黒死牟さんはその手を私の頬に添えて、そして引き寄せられるように顔を近づけて__
__接吻を交わした。
『っん!?!?』
「……」
え、なんで接吻されているの私、なんで嬉しいと思っているの私、てか黒死牟は鬼殺隊に接吻だなんて気が動転でもしたの!?
黒死牟はそのまま角度を変えながら接吻を何度も何度も繰り返し、それにも飽いたのか口を無理やりこじ開けて、ぬるりと舌を侵入させて来た。
甘い雰囲気に呑まれて、私の口は簡単にその快感を拾ってしまっている。
『んっ、黒死牟……さ』
「……っ、」
そうしてしばらく接吻をすると、ようやく顔が離れる。
恥ずかしくて顔を上げられなくて、黒死牟が今どんな表情でこちらを見ているのか分からない。
「……岩瀬、A……私は……お前を見た瞬間……恋慕を抱いてしまった……」
『……っ』
「お前を……愛している」
無口な鬼から貰った愛の言葉。
私は鬼殺隊、で、彼は討伐すべき鬼で、ダメだ。そんな鬼に同じように恋情を抱いている私は鬼殺隊失格だ。
ならば、答えは一つ。
『わ、私も会ったその瞬間から、お慕いしています……』
__
「鬼にならないか。A」
『えっ鬼……ですか?それはちょっとレベルが高いような……』
「私は……お前と共に...生涯を歩みたい」
『んん……鬼殺隊を裏切ってしまうし……』
「……不可能、か?」
『そんな悲しそうな顔しないでくださいよ!!時が来れば……ですからね!』
「……...A、愛している」
『あーあー!私もですよこのイケメン!』
1912人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオイ - たしかに 、累 と 夢主ちゃんの 見てみたいかも! (2021年11月18日 22時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
古都 - 魘夢最高でしたっ!!このまま死んでもいい← (2021年8月20日 18時) (レス) id: fd64c8d06f (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 水の呼吸組よかったです!! 煉獄さんのお話が見てみたいです!! (2021年8月15日 18時) (レス) id: 36ba1a22c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆみかん - あかざ途中で終わってませんか? ちょーーーーぜつ見たいんで書いてください!(ワザとだったらゴメンなさい!)(*>∀<*)ゝ (2020年9月8日 17時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 累くんどうですか!? (2020年8月22日 22時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水野 | 作成日時:2019年11月3日 0時