それぞれの最後�� ページ28
「挨拶は済ませたのか」
『上層部の方々とすれ違った方には。お世話になった方全員に挨拶回っていたらキリがないので、後日またお礼させていただきます』
「朝香ってホントに律儀だよね」
気持ちだけで大丈夫だと思うぞ、と風間が迅の言葉に続ければ、「気を使われてしまは無いような物にします」と朝香が返した。その言葉を聞いて二人は流石、元澤隊だと思うのであった。
「新しい所でも頑張れよ、朝香」
「立派な調香師になれるといいな」
『ありがとうございます。御二方も、無理し過ぎずお過ごし下さい』
迅は朝香の肩を叩き、風間は普段見せない穏やかな表情で朝香を激励した。その激励に朝香も少し口角を上げ返事をした。すると迅が「お」と声を上げる。
「騒がしいのが来るぞ」
未来視で見えたのだろう。迅はニヤニヤしながらそう告げた。そして、そのお告げ通り廊下に騒がしい声が響く。
「あ！Aさんいたー！」
やって来たのは緑川、米屋、出水。そして緑川が朝香を見つけるなり駆け寄ると、朝香の腕を掴んだ。緑川はトリオン体であったが、ちゃんと配慮をしたのだろう、握る力はそこまで強くは無かった。
「皆がAさんに挨拶したいって！ブース集まってるから行こ！」
『え、挨拶なんてそんな...』
「風間さんと迅さん。朝香さん借りていいですか？」
出水が風間と迅にそう聞くと、「いいぞ」と返される。お借りしマース、と出水が言うと朝香の背中を押して進み出す。話の進みの早さに困惑している朝香だったが、緑川に腕を引かれ、米屋に横で監視され、出水に背中押された状態では為す術なく、連行されて行ったのであった。
「...人間らしくなったな、アイツも」
「本当。入隊したての頃なんか機械みたいだったのに」
入隊した頃から朝香を知っている二人からすれば、現在の朝香はかなり変わった。笑う事も増えたし、怒ることも稀だがあったり、言葉数もかなり増加した。ボーダーに入隊して、彼女は昔より遥かに人間らしくなっていた。
「朝香には、いい未来が待ってそうだな〜」
「その未来を守る為にも、
「流石風間さん」
「お前も朝香の言う通り、詰めすぎないように働けよ」
「はいはい、お互いね」
共に走り抜けた後輩･同期に、輝かしい未来をと蒼を纏う二人はそれぞれの業務へと戻るのだった。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
