ガロプラ編�� ページ3
2月19日。
その時は突然やって来た。
《翔真、A、仕事よ》
無線を介し江藤(以後、名塚)の声が朝香と澤の耳に届く。
澤隊は現在、タイミング悪くガロプラが攻めてきた方角と逆方向の防衛任務に当たっていた。その最中、忍田から防衛任務を中止し作戦に参加せよと名塚に連絡が入った。
「タイミングと場所悪！！」
『何だがいつもそんな気がします』
一言づつ文句を垂れた後、朝香と澤は反対方向に向かって走り出すのだった。
･
「たがいに援護できる距離を保って左右に展開。
角度をつけて火力を集中させ、敵を確実に減らす。銃手･射手は防御重視の包囲射撃、攻撃手はそれを援護だ。狙撃手は敵の射程外から攻撃だ」
二宮がそれぞれのポジションに指示を出す。それを聞き、それぞれが頭の中で動きを考えていると二宮達の後方で何かが着地する音がする。
振り返った先に居たのは、薄浅葱色の隊服を着た二人の男女であった。
「よおー遅かったじゃねーの？“澤隊”」
諏訪がそう言えば、驚きの声がチラホラ上がる。
何故諏訪がこの事を知っているのかは謎だが、今回澤隊が部隊として臨時再結成をした事は連絡されていなかったのだ。
「すんません、反対方向で防衛任務してたんすよ」
澤が諏訪にヘラヘラしながらそう返すと「知ってるわ！」と返された。この二人、実は仲良しなのだ。
その様子を微笑ましそうに見ていた朝香に、二宮が話しかける。
「本部長からの指示は出ているのか」
『はい。戦いを先行しろ、と』
「俺の指示は聞こえていたか」
『日向子さんのお陰でバッチリですよ』
朝香の口から出た日向子という名に、今回の為に態々臨時復帰させたのか...と二宮は思ったが、考えてみればこの二人のオペレートを他の奴が出来るかと言われたら答えは絶対に無理だという結論に至った。
そして朝香は、未だに諏訪とじゃれている澤を先頭に来るように呼ぶ。
「...全員、誤射するなよ」
二宮が全員に向かってそう言う。全員、分かってはいることではあった。しかし二宮がそれを改めて言ったのは、分かっていたとしても可能性があるからだ。
そして、スコーピオンを両手に構え臨戦態勢に入った澤隊。
「行くぞ」
『はい』
《被弾に気を付けてね》
「それは大丈夫ですよ」
名塚の言葉に、澤はそう返す。
そして、朝香と澤は少し振り返り口角を上げる。
「皆さん、優秀なんで」
澤隊は自隊の援護のしにくさを、自覚しているようだ。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
