B級ランク戦ROUND６�� ページ19
その後生駒旋空を挨拶代わりに、その場に生駒と水上が加わり3部隊の主力が集結する。
生駒隊と王子隊に挟まれた空閑は直ぐに戦線を離脱。それを追うことなく、生駒隊と王子隊の戦力の削り合いが始まった。
流石B級上位常連なだけあっけ、戦い方には慣れを感じられる。まだまだ経験不足の玉狛第二は引いて正解だったのだろう。
しかし、米屋の言葉を借りれば「と、思うじゃん？」である。
「蔵内隊員が落ちた！一点を取り返したのは玉狛第二！」
「ここでバックワーム奇襲か〜！」
「ゴチャっとしたところで点とるのがうめーな空閑は。生駒隊をうまく使ってる」
この乱戦で、特典をもぎ取ったのは引いたと思われていた玉狛第二だった。
かなり強引だが、この一点は恐らく後半に効いてくるだろう。
しかし、こうなってくると王子隊に走りの線が浮上する。即ち、狙われるのは狙撃手達だ。
そして、王子隊の二人が雨取と隠岐を補足した。
「だよな、俺らもそうする」
『まあ、私達の場合は最初に狩ってましたけどね』
「狩るって言うな、キャラがブレるぞ」
王子隊の動きを見て、冷静にそう分析するこの二人。つまり、想定できていた展開と言う事だ。
･
『雨取さん、ちょっと』
「？はい」
訓練も終盤に差し掛かった頃、朝香は雨取を呼んだ。
この訓練中、雨取は朝香や澤から中々逃げ切る事ができていなかった。理由としては、三雲や空閑は反撃の意志を見せ攻撃をする事ができるが、雨取にはそれが出来ないからだ。それを見兼ねた朝香は、個別に指導をすることにしたのだ。
朝香は基本的に何事にも淡々としている。そんな朝香の事が雨取はまだ少し怖い印象を持っていた為、個別で呼ばれたことに不安そうな表情を浮かべていた。
「千佳、大丈夫だ」
そんな雨取の肩に手を置き、そう発したのは三雲。
そして、空閑も雨取の近くによって笑う。
「アサカ先輩は優しいよ、結構」
「多分、千佳にとって役に立つことを教えてくれようとしてるんだと思う」
だから安心して教えてもらってこい、と三雲は雨取の背中を押した。雨取もその言葉に安心したのか、頷き朝香の背中を追って訓練室に入っていった。
･
「迫る樫尾隊員！追いつくのは時間の問題か！？」
国近の実況が朝香の耳に入る。
朝香はジッと雨取の姿をその青色の瞳で見つめる。
そして、雨取が動きを見せる。
一度止まり、何かを飛び越える様な動きを。
朝香はそれを見て「よろしい」と呟いた。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
