B級ランク戦ROUND６�� ページ18
全部隊の転送が完了し、ランク戦が開戦となる。
そして開戦早々に、王子隊が動きを見せる。
「三雲を探してるな」
『そうみたいですね』
朝香と澤はこの展開を予想出来ていたのか、モニターから目を離すことなくそう交わす。
恐らく、三雲が落とされるのは時間の問題だろうと二人は推測していた。
「さて、俺達達との練習がどれだけ実るかな」
･
「あ、メガネやべーな。見つかるぞワイヤーが」
当真がそう解説席から言えば、案の定その直後に王子隊の樫尾、生駒隊の南沢がワイヤーで作られた玉狛第二の巣を発見する。
「樫尾隊員、南沢隊員、その後ろから王子隊の二人も接近中！さあ三雲隊長どうする！？」
国近の解説に会場全体はハラハラとした雰囲気に包まれる。空閑が三雲の元へ向かっているようだが、間に合うかは怪しいところだ。
その時、三雲が動きを見せる。
アステロイドで看板を打ち上げたのだった。
そしてその場所に向かった二人、樫尾と南沢がエンカウントを果たす。
「おっとこれは三雲隊長うまい！」
「わざと居場所バラしてカチ合わせたのか」
会場は三雲の機転に感心の声をあげる。やはり三雲はこういった場面で力を発揮することがある。
しかし、彼のこの対応の仕方は今回が初めてでは無い。
「やっぱりやっておいて正解だったな」
『予想通りでしたね、面白いくらい』
そう、この二人である。
先日澤隊の協力で行われた【玉狛第二、恐怖の逃走訓練】にて、このシチュエーションは経験済みであった。澤隊も見事に騙された。
その後、王子隊の連携により南沢が緊急脱出。
そして王子隊がまるで三雲が見えているかのように追っていく様子を国近が指摘する。北添は朝香と同じように、王子と三雲のタイプが似ている事を根拠にその行動の説明をした。
「...なるほど、玉狛側も読んでたっぽいな」
当真の言葉と同時に樫尾を空閑が襲撃する。
グラスホッパーを使用した予測不可能な動きに王子隊は守りの姿勢。しかし、玉狛第二は彼だけではない。
蔵内の足に、鉛弾が直撃する。
「空閑隊員が気を引いての鉛弾狙撃がきれいに入った！こーれはおいしい！」
「最初の当たりでうまくやったな。【三人とも走れる】っつー王子隊の有利をつぶした」
まず足を狙うあたり、相手のことをちゃんと勉強してるっぽい、と解説が入る。
そして、当真は後方にいる二人の男女を見た。
「それに、この戦法は誰かさん達ソックリだ」
朝香と澤は、静かに笑った。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
