countdown…�� ページ45
DH『そんな顔…するな。』
いつもより格段に低い声がして。
視線を遮られて、背中にドンへの腕がまわって。
思いがけない状態に、言葉が出なくて。
何も言葉を発せずにいたら、優しく頭を撫でられて…全身の力が抜けた気がした。
DH『いつもAは、平気な顔するから。全然、平気なんかじゃないのに。ヒョクの話を聞いて、一生懸命返して。自分のことなんか全部後回しにして、いつもヒョクを優先してさ…。』
私の頭を優しく撫でながら、ドンへはそう言葉を続けて…。
言葉が途切れると同時に、背中に回った腕に力が入った。
少し時間が開いて、少し身体が離れたらそっと顔を上げられて…。
いつもより、格段と近いところにドンへの顔があって。
体を引こうにも、肩に添えられた手に拒まれ…。
もう一度近づいてくる姿に思わず目を閉じたら、額にそっと何かが触れて…。
離れて初めて、それがドンへの唇だったと分かって。
『…何で？』
やっと出てきた言葉は、たったそれだけ。
ドンへを見上げてそう呟いた私に、ドンへは照れたように鼻に触れて。
DH『Aがヒョクを見てきたように、俺はAを見てたんだよ。』
そう、はにかみながら答えて。
言葉を返せないでいる私を…。
もう一度引き寄せて、さっきとは違ってふわっと抱きしめて。
私の肩に顔を埋めて、力なく笑った。
DH『ごめん…気持ち伝える前に、こんなことして。でも、俺限界だったんだ。これ以上、Aを見てるのも。今の関係のままで居るのも。Aが自分の気持ちを抑えてるの知ってて、何をするでもなく隣にいるだけの存在で居るのが辛くて。助けてあげたいけど、ヒョクとは上手くいってほしくなくて。自分でも自分自身がコントロール出来なくてさ。でも、色んなこと考えても俺の気持ちだけは全くぶれなかったから。』
『えっ…？』
DH『ん、俺のAへの気持ち。俺はいつも、Aに隣でいて欲しい。Aが笑ったときも怒った時も…泣いた時だって、俺はAの隣に居たいんだ。』
そう言って、ドンへは顔を上げてふらっと立ち上がるから。
私はドンへの姿を目で追うことくらいしか出来なくて、彼の言葉が何度も私の中で繰り返された。
‐ドンへが私を好き？‐
私は自分の気持ちを抑えるのに必死で、全く周りを見ることが出来てなかったのだと実感する。
ドンへが伝えてくれた気持ちが、私がヒョクを想う気持ちと一緒だと分かったから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» タイトル通り、あわてんぼうのリョウクちゃん(笑)やっと告白しました〜！楽しんでもらえましたか？りんさんもステキなクリスマスを☆ (2016年12月24日 23時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - やーさんさん» うわっ、嬉しい〜！胸キュンだなんて(*≧∀≦*)やーさんもステキなクリスマスを過ごして下さいね☆ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リョウクちゃんの高校生萌えますね(*´-`)プロポーズの前に告白しなきゃね(*´ω｀*)楽しかったです。向日葵さんありがとうございます。 (2016年12月24日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - ウクたんのクリスマス、青春時代の１ページを思い起こさせるようなピュアな感じに胸キュンです(*´ω｀*)…〜一転ジョンスさん、大人ムード満点で…やっと会えた２人の熱いX'masにデュフりました…X'masコラボブラボー(≧∇≦) (2016年12月24日 18時) (レス) id: da96cf2f67 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 感激していただけて嬉しいです♪やはりちょっとテンポのズレてるマイペースな兄さん(*´∀｀) (2016年12月23日 10時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきゅ・yumika0404・ちぇ。・まさ・紫桜雲・向日葵・凛音 x他4人 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/non-m-h-e0128/
作成日時：2016年12月16日 6時
