始まりは ページ1
*
お酒は好きだ。
飲むだけで気分がスッキリするし、テンションも上がる。最高の飲み物だと私は思う。
「………………だからってなぁ、飲みすぎやぞ。」
「すみません、お酒飲みだしたらジョッキ10杯はいかないと気が済まないんです。」
グッグッと喉を鳴らして飲む私を見て、ため息をつくのは職場の先輩。今日は彼に奢っていただけるようだ。あざっす！
「あぁ、そうだ。先輩、少し聞いてくださいよ」
「いいゾ。話してみろ」
「私、従兄いるんですけどね、ぐぅクズなんですよ。」
クズ、という単語を聞いたとたん、先輩は興味深いというように眉をあげた。おお、意外だなぁ。
「ふむ、そうか。俺の周りにもクズがいるんだが、そのクズはどんなだ？」
「んー、と………………私、そいつにお金あげてたんですよ、貸してくれって泣きつかれて。で、なんと！気づいたらその合計が五百万を超えてましたー！」
たっはぁー！なんて笑って見せれば、先輩は呆れ顔。そりゃあ、五百万だもんね………………。私には使いどころが無いけど、色々できるよね、五百万あったら。
「私は、お金ぜんっぜん使わないし、貯金あるし、必要ないからいいんですよ、それは。私がむかつくのは、そいつが女を取っかえひっかえしてることです。しかも、最近私の友人に手を出したみたいで………………。」
「そして、どうしたんだ？」
「友人、1週間で飽きられたみたいで、恋愛恐怖症みたいになってました。初めての恋がぁっ！って荒れに荒れて大変で………。」
ふぅ、と深くため息をつくと、先輩は、何故その友人が1週間で飽きられたのか、と聞いてきた。うーん、ちょっと言いづらいが、聞かれたなら仕方ない。
「クズに聞いたら、『下の世話が下手だから』だそうです。顔面殴りましたよね！」
拳を握り、満面の笑顔を浮かべると、先輩は呆れたようにため息をつく。
「………………なんか、大先生みたいやな」
「えっ、鬱にいも確かそんな呼ばれ方してたような？」
「………………ん？鬱にい？」
「なんか、従兄、『鬱』って呼ばれてるみたいなんで、そう呼んでます」
次の瞬間、私の目の前には、ぽかんとした間抜けズラの先輩。
……………あれ？私なにかした？
さて、これが始まり。
ハチャメチャな私の人生の幕が開けたのだ。
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葉月 - 更新してくださって嬉しいですし、続きが楽しみです。これからも見てます！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 更新楽しみにしてました。 これからも応援してます！ 自分のペースで、そして無理はなさらないでくださいね。 (2018年8月6日 22時) (レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい← - 好きです(唐突な告白) (2018年7月17日 0時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - 初コメ失礼いたします。好きです← いや、もう、文章綺麗、設定面白い、夢主可愛い……最高ですか！！？？思わず語彙力を犬に食わせるほどやばいんですけど、やばいですよ、めちゃ好きですよ。 更新楽しみに全裸待機しときます(｀･ω･´)ゞ 応援してます！！ (2018年6月24日 14時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
果奈(プロフ) - 語彙力は溶けるものさん» はい、そうきょうと読みます。すごい安直な名前をつけてしまったなぁ、なんて思っていますw後でルビふっときますね！これからもよろしくお願いします！ (2018年6月22日 11時) (レス) id: 1e0fea05e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果奈 | 作成日時：2018年6月14日 18時
