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類side
なんだか今日のA君、いつもと違う感じがした。
何かが変というか。
「少し顔が赤かった?」
でも、話し方やテンションは普通だったしあまり気にしなかったけど。
少し気になるかな。
午後の授業を、演出について考えながら受け続けた。
放課後になり鞄に筆記用具などを入れていると、ドア付近に見覚えのある髪が………って。
「寧々?」
寧々がなぜか教室の中をチラチラと見ている。
珍しいな。どうしたんだろう。
「寧々、どうしたんだい?」
「あ、類……」
僕が寧々の所に行くと少し安堵した表情を浮かべた。やはり緊張していたんだね。
こんな関わりのない人達が集まる場所に、寧々自ら来るなんてこと今までもなかったからね。
それだけ重要なことなのかな。
「類。保健室に行ってあげて欲しい」
「保健室? どこか怪我をしたのかい??」
見たところ怪我はしていないようだけれど……
「私じゃなくて……Aが……」
その名前を耳にして、僕は無意識のうちに保健室に向かっていた。
「お、類今日の………」
「ごめん司君先に行ってて」
「ん? あ、おい!!!」
司君があそこにいたということは寧々のことは大丈夫だろう。
今はA君が気になる。
やっぱり体調が優れなかったんだ。
「A君!!!」
保健室にたどり着き、勢いよくドアを開いてしまった。
中にはA君以外に人は居なく、おそらくカーテンが閉まっているところで寝ているのだろう。
「先生も居ない……」
周りを見渡しながらカーテンに近づき静かに開くと、A君はまだ少し赤いが落ち着いた表情で寝ていた。
「良かった……」
ベットに座り頭を撫でてみると、まだ熱い。
「無理していた……というより気づいていなかったようだね」
でも、本当に良かった。
怪我とかではないみたいだから、ゆっくり休んでくれればすぐに良くなるのかな。
それにしても…………
「これはちょっと……」
赤い顔にベットだからね。
今はダメだけど……。
僕はまだまだ高校生だよA君。君が風邪じゃなかったらどうなっていたことか。
段階もまだ踏んでいないし、考えないようにしようかな。
「早く良くなってねA」
僕はAのおでこにそっとキスを落とし、保健室を後にした。
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桜桃(プロフ) - にゃんさん» ご指摘ありがとうございます。直させていただきました! (2021年6月15日 18時) (
レス) id: 5e57f3acae (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 誤字報告ですページ26の紙が髪になってますよ (2021年6月15日 18時) (レス) id: 7bed001268 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 続きの方も楽しみにしておりますとも……お疲れ様です((類｢お疲れ様。よく頑張ったね｣((とかいうボイスほしい!!((切実 (2021年3月14日 23時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - いいですねそれ( -ω- ´)ﾌｯ 私も家宝しまっ( '-' )ノ)`-' ) (2021年3月14日 14時) (レス) id: 5e57f3acae (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん - 私が親友を彼女にもらいたいですよ……( '-' )ノ)`-' )(((まぁ、類くんからホワイトデー貰えたんで家宝にしまs(((ゲームだろうが (2021年3月14日 11時) (レス) id: bc0f9be876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2021年3月2日 10時
