恋の蜜 (ページ3)

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「 … っ、」

「あ、ごめんなさいね～。」

部署のフロアを回ってるとまるでわざとらしく前から歩いてきた2人組の片方の女性社員とぶつかってバランスを崩し転けてしまった。

私に心のこもってない謝罪をするとクスクスと小声で笑いながら去っていく。

正「鈴木さん、大丈夫？」

「 …、だ、大丈夫… 」

そこをたまたま通りかかった正門くんが私に手を貸してくれて立ち上がらせてかれて持っていたの物も拾ってくれる。

正「怪我とか、してへん…？」

「ほんと、大丈夫だから…っ、ありがとう」

これ以上彼と一緒にいたくなく慌ててその場から離れる。家にも会社にも居場所がなくて最近苦しい。

前の会社の上司の嫌がらせのせいで今も治らない男性恐怖症。
助けてくれた正門くんでさえ拒んでしまい未だに誠也くんしか受け入れられない。

距離を離れて廊下の角に隠れて少し息を整えた。

その後は普段通り自分の業務を取り組んで素早く終わらして定時の18時に退社して誠也くんがご飯いらないって言うから1人のお弁当を買い家に帰る。

今まで帰ってきていた20時になっても彼は帰ってこず22時になっても帰ってこない彼。
一体、どこで何してるのかもSNSをチェックするけど昼間のカフェでランチしたストーリー以来更新せずその後は不明のまま。