43.半間vs桔梗 ページ45
葵SIDE
葵「ようやくお目にかかれる。…歌舞伎町の死神、お前がやりたい相手はドラケンだろうけど来るまで私とやろうよ」
半「ア?」
先手必勝。まずはこいつの力量を見極める。
葵「ッ!!」
半「…!おいおい、女の出せる力じゃねぇなァ」
…嘘…。今思いっきり良いの入ったよね?…何この人、ゾンビなの!?
葵「…まぁいい…。ドラケンが来るまでに体力を出来るだけ減らしてバトンタッチ、私のやれることはこれぐらい」
私は相手に攻撃の隙を与えないようどんどん仕掛けていった。でも倒れる気配はない、それどころか疲れている雰囲気も全く出していない。傷すらつかないなんて…、おかしいよ。
半「そろそろ反撃してやるか」
…!!来るっ!
葵「ッ…ゲホッ!」
ガードしてこれ…。してなかったら…、何m飛ばされてたかな。
葵「〜〜〜!!!」
大きさの差だ…、何処までも飛ばされてしまう…!
でも…、ドラケンがここに来るにはもう少し時間がかかりそうだし…耐えないと。…何としてでも食い止める。コイツの相手を他の人に譲るわけにはいかない。
半「俺と対等にやれるなんてなァ、マジでだりぃ」
葵「羅賦良簾の主戦力を…舐めないで。…!」
一瞬の隙…、脇腹が空いた!
葵「ここッ!!」
半「チッ…」
不「半間さんが飛ばされたぞ!!」
決まった…、これで結構削れたんじゃないかな。
葵「はぁ…はぁ…、疲れた…」
半「東卍にこんな女がいるなんて知らなかったわ」
全然気絶してない…!なんで…!?ちゃんと今脇腹の骨折ったよね!?…ホントに冗談じゃなくてゾンビなの…?
葵「…これ以上…何処を狙えば…」
跳び上がってこめかみ辺りを狙う…?でも…それじゃあこっちに隙が出来て落とされてしまう。回し蹴り…、締め技は多分効かない。殴りでも気絶はしない…。
…やっぱりこめかみと顎を狙うしかないのか。
…?後ろが騒がしい。…もしかして、ドラケンがこっちまで来てる?
ド「待たせたなぁ、半間ぁ」
葵「…!ドラケン!」
ド「このゾンビ野郎相手によく耐えたな、桔梗」
ドラケンが来た今、私はもう半間とやり合う必要はない。ドラケンの邪魔をしてくる芭流覇羅の雑魚たちを潰せばいい。
葵「全く…遅いよ。全然倒れなくてこっちが体力削られちゃった」
ド「ははっ、そりゃあ迷惑かけた」
葵「でも、間に合ったからチャラね」
ドラケンはニカっと笑い、半間に向き直った。…もう大丈夫そうだね。
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時