４２．ハロウィン ページ44
花桐SIDE
１０月３０日、東卍の臨時集会があると連絡が来た。多分明日が抗争、明日はハロウィン。抗争は何かイベントのある日に行うことが多いからね。
マ「みんな、よく集まってくれた！」
この抗争を止めることはもうできない。場地君を…倒すしかないのね。
マ「…オレ、ガキになっていーか？」
「…へ？」
マ「オレは場地とは戦えねぇ」
…！…やっぱり、マイキーはこうでなくちゃ。きっと取り返すとか言うんだろうな…。本当に自分勝手で…仲間想いで…、あべこべな人だわ。
マ「明日オレらは芭流覇羅ぶっ潰して、場地を東卍に連れ戻す！！それが東卍の決戦だ！！！」
下の子たちから一斉に歓声が上がる。みんなが総長の想いに応えている…、多いとこういうのがあって良いわね。
そして決戦当日…。結局東卍のみんなと作戦についてあまり語れなかったわ…。大丈夫かしら。
ギャラリーも相当多い。六本木のカリスマである灰谷兄弟、上野のがリ男。…どこがガリなのか小一時間問いただしたいけれど。そして今回の仕切りであるICBMの阪泉。本当に有名な所ばかり来ているわ。
抗争には色々種類があるけど、どうやら芭流覇羅の方はそんなことどうでもいいみたい。羽宮君が仕切りの人をぶっ飛ばしてしまった。
羽「ヌリィ〜〜なぁ…。仕切り？条件？テメーらママゴトでもしに来たのか？芭流覇羅は東卍を嬲り殺しに来たんだよ！！」
さっきから思っていたけど、羅賦良簾が東卍と混合になったことってあまり知られてないの？ちょっと悲しいわ…。私自身は目黒の悪魔だって恐れられているし、紫苑だって相当顔が広いはずなのになぁ…。
って…乱戦が始まっちゃったわ。
「みんな、前決めた通りに動いて！」
椿「了解」
葵「…あの二人を狙う」
私たちのやることはとにかく東卍のフォロー。隊長クラスの子たちが動きやすいように戦況を動かす。椿と桔梗は特攻だけど。
「…！」
不「オラァ！！」
「遅い」
やっぱりガタイが良いだけでスピードも攻撃の正確性も大したことはない。頭が使えないのね、きっと…。
不「相手は女だ！一気に畳みかけろ！」
「女ってどうして舐められちゃうのかしら。…少なくとも私は貴方達より強いわ」
不「ガハッ…！」
不「おい待て！コイツ目黒の悪魔だ！」
今更気づいても…遅いのに。
「はい、これで終わり」
…三ツ谷君とドラケンの方が苦戦している。助けに言った方が良いかもね。
「さて…と…」
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年9月19日 20時
