39.家で ページ41
花桐SIDE
葵「その死神ってやつ…、もしかして半間修二?」
「そう」
半間修二…、高校生になって10人の不良を倒し、ようやく異名が付いた。私が最初に持った印象と同じ名前。
歌舞伎町の死神、だって。私は悪魔であの子は死神。
葵「半間は強いから芭流覇羅の中でもボスに近い奴だと思うよ。だから椿がやることになる」
「あぁ…そうね。なら私たちは場地君の相手とその他をどんどん倒していこっか。まぁ今ここで具体的に決めても東卍が違う考え方だったらまた変えないといけなくなるし、今日はこれぐらいでいいんじゃないかな」
一旦話し合いは終わり。解散しても良かったけど誰も帰る気なそう。私の家にいても遊ぶものないのに。
「みんな帰らないの?」
葵「もう少しゆっくりしたい」
椿「…グゥ…グゥ…」
椿は…このままでいいか。
胡「あまり花桐の家に来ることないし」
枳「落ち着く…」
すいちゃんは人をダメにするソファにもたれかかっているし…、喧嘩のけの字も知らない人達みたいになっちゃったわ。私たちも…ただの友人という関係だったらいつもこんな感じだったのかな。
もう…戻れないけど。
華「Aちゃんはこの後用事ある?」
「ないけど…」
華「じゃ、まだいていいよな」
あぁ…それを言いたくて聞いたのね。別に用事あってもいていいのに。悪さしないことぐらいわかってるんだから。こういうとこだけ変に律儀なのよね〜。
…でもね?
「誰も膝の上に乗れだなんて言ってないのよ。後大きいから前が見えないし、こっち向かないでちょうだい」
5匹の猫を飼ってる気分だわ。みんな気まぐれだし。
華「重くはないんだ」
「そうね。もっと重い男にも乗られたことはあるから慣れてるわ」
華「何処のどいつ?」
「忘れた。そんな記憶しておくほどの男じゃなかったし」
降りてって言ってるんだけどなぁ…、全然降りる気配がしない。待って…、どんどん体重かけてきていない?ねぇ、紫苑。
「紫苑」
華「何?」
…何も言い返せない程儚い!これで私の二個上とかおかしい!
「はぁ…」
華「惚れた?」
「私はみんな好きよ」
華「言うと思った」
ホントに何考えてんのかしら…。私を揶揄って楽しい?私は楽しくないわよ、揶揄われるような人柄じゃないしね。
華「前のことはもう大丈夫そう?」
「えぇ、あの時のことは感謝してるわ。私も色々考えてたものだから」
心配もしてくれてるのかな。
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時