21.混合グループ ページ23
花桐SIDE
ふふっ、顔真っ赤にして焦って小さな子供みたい。
「因みに私、貴方の3つ年上ね。そっちに武藤康弘って人いるでしょ?あの人と私の仲間の枳殻睡蓮って子が同い年」
武「え、じゃあ高校生!?」
「そういうこと、小学校はほとんど言ってなかったけど中学校は近くのとこに行って高校は進学校に入学している。みんなね」
羅賦良簾を私が中2の時に結成した。それから私たちは抗争を続けていったけど、負けたグループを吸収しなかったから特に羅賦良簾は大きくならなかったし知名度も今の東卍みたいに高くはなかった。
武「…俺がいた世界のAさんは18歳の時に亡くなりました。だから…一応ですけど来年には気を付けてください」
「一年も経ったら忘れているわ。また教えて」
武「はい!」
そろそろみんなを呼ぼうかな。呼吸器もずっと外してたから段々息苦しくなってきちゃったし…。
「お話はこれぐらいでいい?今度から東卍と羅賦良簾は常に一緒にいるんだし、また何かあったらその時に話そう」
武「そうっすね。それに廊下にいるマイキー君たちも多分飽きてるでしょうし」
私は呼吸器をまた口に付けてベッドに横になった。痛みと息苦しさからして結構深くまで刺されたんだね…、私。本当に…死ななくて良かった。
枳「A…、痛みは…?」
「少し慣れてきたわ。もう死ぬ心配はしなくていいからね」
葵「……」
桔梗が口をキュッと結んでいる…、泣くのを抑えているみたいだけど。
「桔梗…、おいで」
葵「……Aちゃん…」
「桔梗は…もう大丈夫なの?痛くない?」
葵「私は大丈夫。Aちゃんが止血してくれたおかげ」
「そう…、桔梗が死ななくて…本当に良かった」
私がそう言うと桔梗は糸が切れたように泣き始めた。…全く、泣くのは我慢しなくていいってずっと言ってるのに。無理に…感情を抑える必要はない。
「…あ、…そういえば、今は9月の何日?」
椿「8日だよ。約一週間…寝てたんだからね」
一週間も…、退院したら鈍った体を叩き起こさないといけないね。入院は…大変だわ…。
「医師は何て?」
椿「最低でも1週間は絶対安静。全力で走れるぐらいまで回復していたら退院だって」
「そう。じゃあ頑張ってリハビリする、1週間もしないうちに傷は治して立てるぐらいまでに…。首領が何日も不在なのは…おかしいからね」
椿「無理は禁物。絶対に安静だから」
釘刺されちゃった…。
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時